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留学生インタビュー

「どこに行っても学べるものはそれぞれある」―タイ留学のススメ

シー・ダニ

2019年度後期日本語研修コースレベル4(総合)履修生

 

※このインタビュー記事は、茨城大学の日本語研修コースレベル4(総合)を受講する留学生がプロジェクト活動の一環として作成しました。
2019年に、多田さんはタイのトゥラキット・バンディット大学に留学をしました。タイでの留学や生活について理解できるように、多田さんにインタビューをしました。

Q:自己紹介をお願いします。
多田将希です。日本人です。人文学部4年生で、専門は経済学です。
2019年に1年間、タイに留学しました。
Q:留学を決めたきかっけは何ですか。
留学を決めたきっかけは2つありますね。1つ目が茨城大学で日本語教育プログラムを受講していたので、日本語を教えるためのトレーニングを受けるためです。そして、もともと1年とかの長い期間、留学をしてみたいと思っていたので、留学しました。

Q:いつから留学しようと考えていましたか。
  留学したいっていう思いは中学生の時からありました。でも、高校で留学したいと思っていたんだけど、できなくて…。それで、「大学の時こそは!」という感じですね。ただ、ちゃんとタイで1年間留学しようって考え出したのは2年生になってからだと思います。

Q:なぜ、タイの大学に留学することにしましたか。
なぜ? う~ん、なんだろうね。もともと日本語教育プログラムで教育実習ができる海外の大学は、アメリカ、ブルガリア、韓国、インドネシア、タイの5つだったのね(※2018年時点)。だけど、ヨーロッパやアメリカは高そうだなと思ってやめて…。それで、韓国、タイ、インドネシアとなったときに、タイにしました。

Q:なぜ、タイにしたんですか。
なんとなく日本とタイは経済的な結びつきが強いと思っていて、日本人がいっぱいいるイメージだったんです。だから、これから就職活動をする上でタイに留学していたっていうのが強い武器になるかなと思って、タイに決めました。

Q:タイには、カセサート大学も協定校としてあるのですが、なぜトゥラキット・バンディット大学に留学することにしましたか。
カセサート大学では、日本語教育プログラムの教育実習ができないので、トゥラキット・バンディット大学にしたっていうのがありますね。あと、もう一つは、友達から、カセサート大学は日本人がすごくいっぱいいるけど、トゥラキット・バンディット大学は日本人が一人だけだって聞いて。そっちのほうが楽しそうだし、一人のほうがよさそうだなと思って、トゥラキット・バンディット大学にしました。

Q:学業面について教えてください。
僕の専門は経済学なんだけど、トゥラキット・バンディット大学では、CIBA(College of Innovative Business and Accountancy)っていう、メールの作り方とか、交渉の仕方とか、会社経営とか、もっとビジネス英語を勉強するようなところに所属したんです。だから、始めて勉強することが多くて、これまで勉強してきたことがなかなか生かせなかったように思います。

Q:留学生として何を勉強しましたか。
日本語教育プログラムの一環としてタイには行っていたので、日本語の教え方も勉強したし、あとは論文も書きましたね。そして、タイ語を勉強しましたね。基本的に授業は英語だったんだけど、自分でタイ語も勉強しました。でも、タイにいても、タイ語を使うのは、ごはんを買う時、タクシーに乗る時、物を買う時ぐらいだったので、せっかくだから、タイ語の授業とかがあったらいいなって思っていましたね。

Q:タイの友達と会話する時はどうしていましたか。
英語! タイ人に頑張ってタイ語で話をしてみても、なかなかタイ語で返してくれないので、それはちょっとなんかもったいないなと思いました。

Q:留学中の生活はどうでしたか。
よかったです! 日本よりもタイのほうが最高だよね。僕は好きだね。まず価格が全部安い! ごはんも安いし、タクシーも安いし、水も安いし、部屋の料金とか、生活に関わるお金が日本より全部安かったので、よかったです。たまに、日本料理を食べたいなと思った時もちょっと行けばいっぱいあるから、暮らしやすいなって思いました。

Q:カルチャーショックは感じましたか。
カルチャーショック? う~ん、驚いたことは、洪水ですね。タイでは雨が3時間降ると洪水になるんですよ。日本だったら災害だから大学が休みになってもおかしくないじゃないですか。でも、タイの友達に「今日授業あるの?」って聞いたら、「あるよ」って答えていて、みんなこう靴をあげて、意味わかんないっていうのがありましたね。 そして、タイの料理のお店には、メニューがない店が多いんですよ。だから、ガパオライスとか、そういう有名な料理は頼めるけど、写真だけのものは、「これ、ありますか」って聞いても、だいたいないんですよ。メニューがないので、いつも同じ料理になってしまう。「これ、言えない」っていうのはありましたね。 あとカルチャーショックは、映画館のことですね。映画が始まる前に王様のムービーが流れて、みんな立つんですよ。タイは王国だから、王様へのリスペクトを感じることは多かったですね。ただ、外国人は立たなくてもいいのかもしれないですけど。

Q:交換留学に行って困ったことはありますか
困ったことは、友達があまりできなかったことですかね。僕は留学に行く前は、茨城大学の国際交流会館にチューターとして住んでいて、留学生のための寮がどの大学にもあると思っていたんですよ。でも、トゥラキット・バンディット大学では、普通のアパートに住んでいて、交換留学生は何人かいたけどたまに遊ぶぐらいだったんです。茨城大学の国際交流会館だったら、毎日会って、「おはよう」とか、「おやすみ」とかみたいな感じだったけど、タイでは、一人部屋で、共同生活でもなかったから、困ったというわけではなかったですけど、残念だったなっていう感じです。

Q:交換留学に行ってよかったことはありますか。
大学の雰囲気がとてもよかったです。大学にカフェが3つぐらいあって、値段が安いので、お茶を飲みながら、課題をやるのは、本当に最高でしたね。茨城大学だと、図書館に自習室はあるけど、サイレントプレースみたいに、静かにやろうっていうところがあって、ちょっと勉強しにくいなと思っていたんです。でも、タイだと、みんなゲームとかやっていたので、逆に集中できたんですよ。噴水もあって、「ちょっとたばこに行こう」みたいな、そういうのができて、勉強をすごいしましたね。だから、自習は全然ストレスじゃなくて、すごく勉強しやすかったと思います。
Q:留学する前に不安だったことはありますか。
いっぱいありましたよ。タイ語は大丈夫かなーとか、タイ人は英語ができるのかなーとか…。それに、住む場所もわからなかったので、不安でしたね。あと、日本人が一人っていうのもちょっと不安だったかもしれないですね。最初友達できるかなみたいな感じで。

Q:留学中に経験した忘れられないことは何ですか
僕はお酒が大好きなんですけど、タイではお酒を買える時間が決まっているんですよね。朝11時から昼の2時までは大丈夫なんですけど、2時から5時はダメなんです。そして、夜は、5時から12時までは大丈夫なんですけど、夜の12時以降はダメみたいなルールがありました。だから、ある日、12時以降のお酒が買えない時間になって、どこにもお酒が売っていないっていうことがあったんですね。それで、「お酒を探しに行こう!!」って思い立って、そこからタクシーに乗って、「すみません。お酒いいですか」みたいな感じでお願いすると、やっぱり「ダメダメ」みたいに断られたんです。そういうのを何軒かやっていたら、朝5時になって、ビールを飲んでいるタイ人を見つけて、「ちょっとビールを買ってもいいですか?」って言ったら、「いいよ、いいよ」みたいになって。それは、忘れられないことですね。
Q:留学した経験をどのように今後生かしたいと思いますか。
やっぱり将来はタイに戻りたいなと思っています。タイで働いている日本人がいっぱいいるので、そういうふうにキャリアをつんで、タイに戻れたらいいなって思っています。そこで、タイに留学した経験を生かして、タイの文化やタイ語を知っている経験から、そういうのを仕事に生かせるようになりないなと思っていますね。

Q:今後、留学を目指す人へのメッセージをお願いします。
留学というイメージだと、アメリカやヨーロッパのイメージが強くて、タイとか、インドネシアとかの東南アジアへの留学というイメージがあまりわきにくいと思うんです。でも、どこに行っても学べるものはそれぞれあると思うので、留学したいっていう気持ちを大切にしてほしいなと思います。自分もそうだったけれども、お金や時間がかかるからいいやっていう考えになって、留学そのものをあきらめようかなと思ってしまうこともあると思うんです。でも、それをぐっとこらえてちゃんと留学をしたいという気持ちを持って勉強すればいいんじゃないかなと思います。

まとめ
私たちも留学生ですが、留学は、自分の知らない広い世界が知れる、とてもいい経験だと思います。多田さんもそうでしたが、留学した先で新しいことをたくさん知ることができます。今留学を考えている人は、不安があるかもしれませんが、留学をすると世界は広がるので、ぜひその「不安」という扉を開いて、留学をしてほしいと思います。