学生による茨城観光・生活紹介
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ベトナムで日本の名物が人気・日本でベトナムの名物が人気
作成者:立川 陽菜、二階堂 珠花
Nguyễn Hoài Ngọc、Bùi Phạm Minh Anh、Trần Hoàng Phương Anh
日本とベトナムで購入できるものの違い
ベトナム料理と日本料理の食材は異なっているため、それぞれの食材はそれぞれの地域から輸入されていました。例えば、日本でとれる米はジャポニカ種で粘り気が強いのが特徴ですが、ベトナムで取れる米はインディカ種でパサパサしているのが特徴です。これらは日本とベトナムの気候の違いや土壌の違いなどの栽培環境の違いも影響しています。
また、マムトム(Mắm tôm)などの調味料は輸入代行業者から仕入れているそうですが、Amazonでも売られているため、日本でも買うことができます。日本の輸入規格によって買えないもの(認められていない添加物を含む食品など)もありますが、それは使わずに調理をしているそうです。
日本人とベトナム人で人気のある食べ物の違い
日本では、匂いが独特なラウムイ(Rau mùi)やマムトム(mắm tôm)が苦手な人が多くいます。ラウムイはコリアンダーなので、スパイスカレーを食べなれている人なら食べやすいかもしれません。マムトムは塩漬けのエビを発酵させたものなので、魚醬を濃くしたものを想像してみるとわかりやすいと思います。非常に強い香りがします。一方で、フォー(phở)は日本人にとっても食べやすくて人気があります。ベトナム料理というとフォーをイメージする人も多いと思いますが、さっぱりとした味付けで、クセも少なく美味しかったです。
レタスの下にあるのが、独特な香りを持つマムトムというソース
ベトナム人は、ブンダウマムトム(bún đậu mắm tôm)、モイニャウ(mồi nhậu)が好きです。実際に食べてみましたが、マムトムは匂いが強かったため日本では人気になりにくいのではないかと感じました。
吉兆 ( Kicchou)は、2017年にベトナム・ハイフォン市のヴァンカオ通りにオープンした日本料理店です。ヴァンカオには、日本や中国などの工業団地が多くあり、たくさんの外国人が定住する街で、吉兆に訪れるお客様は実に多様です。台湾人、ベトナム人、日本人、韓国人もいますが、主に日本人の客が多いそうです。調べによると、吉兆には年間平均約4万人の客が訪れるといいます。ベトナムの祝日や日本の大型連休には、日本人を中心にたくさんの客が来店します。 1年間の原材料の購入費は24億ベトナムドンで、日本円にすると約1,400万円です。一方で、レストランが得る利益は、その他の経費を除いた食材の購入費の2倍となっています。
ハイフォンの日本料理店で1番人気のある料理は、そのレストランにくる人がどんな人かによって変わります。日本人は、サラダや豆腐、もやしが好きな人が多いです。ハイフォンにある日本料理店、吉兆で、ベトナム人に人気のあるメニューは、味噌ラーメン、サラダ、寿司やカレーライスだそうです。一方で、ベトナムに住んでいる日本人によく注文されるのは、寿司と刺身で、特にマグロの刺身が人気だそうです。
日本人(ベトナム人)にベトナム (日本) 料理を食べてもらう工夫
調味料の調整:日本人とベトナム人では味覚に違いがあります。日本人は濃い味を好み、ベトナム人は薄い味付けを好みます。そのため、ベトナムの日本料理店では調味料を入れる量を変えて、日本人、ベトナム人それぞれに合うようにして提供しています。日本人のときは、味付けを濃くしたり、辛さを控えたりするそうです。
日本のベトナム料理店では、パクチーの苦手な日本人も多いため、パクチーを刻まないで盛り付けて、取り除きやすくしています。また、辛さは自分で調節できるように、調味料を別皿で提供しています。
ベトナムの日本料理店では、質が良く安い料理の提供、スタッフのサービスの改善などを通してマーケティング戦略を高めています。