学生による茨城観光・生活紹介

Project

大洗まいわい市場/Hung Cuc 海鮮専門店

大洗まいわい市場取材日:2022年9月8日(木)10:30~11:30
取材者:佐藤亜美、佐藤乃笑、正田岳志

大洗まいわい市場

住所:〒311-1305
   茨城県東茨城郡大洗町港中央11-2 大洗シーサイドステーション
電話番号:029-266-1147
営業時間:10:00-19:00 年中無休(シーサイドステーションの営業に準ずる)
Website:https://www.oarai-maiwai.com/

 

今回私たちはビーチ近くにあるお土産屋さんというテーマに基づいて大洗の海の近くにある大洗まいわい市場さんを取材させていただきました。

お店の特徴

お店の外装

お店の内装

 

客層

観光客や地元の方
お店の方によると観光客のお土産どころや地元の方の買い物どころとなっているとのことでした。

 

お店の特徴、品揃え、値段、客層、おすすめの商品

1.べにこいも

「べにこいも」は干し芋が入った羊羹で、茨城おみやげ大賞に入賞しています。また、青色の箱は太平洋を、銀色の紐は水平線をイメージしたパッケージで、茨城デザインセレクション部門にも選定されています。取材に行ったメンバーで実際に食べたら、甘くておいしかったです。4個入りで1400円です。

 

2.釜揚げしらす

大洗沖で獲れた「いわし稚魚」を塩水で釜茹でし、そのまま冷凍したもので、390円で販売されています。釜揚げしたそのままなのでスーパーで売られているものとは違い、ふんわりしています。アントラーズとコラボしたパッケージもあります。ご飯の上に、しらすと醤油とわさびを乗せて食べる「釜揚げしらす丼」はクセがなく食べやすくてオススメだそうです。

 

3.星野菜と星フルーツ

野菜やフルーツの水分を飛ばし、濃縮させたもので、トマトやフルーツは甘味がより強くなっています。味が濃くなっているのでお菓子としても出汁としても活用できますし、ヘルシーです。旬のものを旬の時期に無添加で作っているので、時期を過ぎても美味しいのが利点です。

 

他にも多くの商品がお店には並んでいます。野菜などの青果物や卵は、隣の市である鉾田市などから送られてきており、地場のお客さんに人気となっています。また、飲食店の方も新鮮な野菜を買いに、このお店に来るそうです。
観光客の方に人気なのが、干し芋やしらすせんべいです。干し芋は、茨城の特産品で、日本の干し芋生産量の9割を占めています。最近は柔らかく食べやすい干し芋が増え、まいわい市場で1年を通して最も売れるのは干し芋だそうです。しらすせんべいは、個包装になっているため、お土産として配りやすいこと、また小さい子でも食べられるものでお土産に選ばれやすいとのことでした。
茨城県内の様々な水産物や農産物、加工品を取り扱っていますが、他にも大洗町が秋田県にかほ市友好都市協定を結んでいることから、秋田の名産である稲庭うどんやいぶりがっこなども取り扱っており、取材日には品切れしているものもあった人気の商品です。

 

コロナの影響、季節による変化、ベトナム人向けのおすすめ

コロナ禍により、ここ数年は主にお店に訪れる観光客の方の数が減少しました。しかし普段からお店を利用している地元の方は変わらずお店を訪れているそうです。加えて、今年は数年ぶりに外出規制の無い夏だったこともあり、観光客の方も多く訪れたとのことです。

おすすめ商品の一つに、大洗ブランド認証品であるしらすせんべいがあります。個包装になっているため、会社へのお土産などにも人気の商品で、子どもから大人まで幅広い世代に愛される味わいになっています。

お店が海に近いこともあり、夏は普段通っているお客さんに加えて観光客の方が多く訪れます。6月から8月はメロンの収穫シーズンとなり、旬のおいしいメロンが並びます。また、10月から11月は干し芋が旬を迎えます。干し芋やそれを使ったスイーツなどはお店でもかなりの人気商品で、一年を通して売り上げが大きいそうです。

Hung Cuc 海鮮専門店

住所:ドーソン地区のレインボーマーケットの裏手から500m離れた場所
電話番号:0343-139-886
営業時間:7:00-21:00 

 

ハイフォン大学のグループ3は、ドーソン地区のレインボー マーケットにある小さな店でインタビューを行いました。
レインボー マーケットはドーソン地区の中心にあり、レインボーという名前は昔からあります。 イカ、アサリ、エビ、カニなど、地元の人が獲った魚介類がたくさん売っているお店です。 ここには、親戚や友人への贈り物として、さまざまな種類の新鮮な魚介類があります。 それがHung Cuc 海鮮専門店です。

長年釣りをしているご夫婦にお話を伺ったところ、このお店は6年以上営業しており、地元の人にも観光客にも魅力的なお店であることが分かりました。お店の方自らが獲った新鮮な魚介類のみを販売するため、店舗のスペースはかなり狭く、従業員も雇っていません。お店の方によると、販売する商品は主に生の魚介類から作られた干物や乾燥食品、魚醤だということでした。特に、外国人観光客に絶大な人気があり、購入されている商品をいくつか紹介してくれました。 その中で特に注目するべきは次のとおりです。

鮮度抜群の魚・イカ・エビを100%使用した、観光客にも地元の人にも大人気の2品です。

まず、海で新鮮なイカを捕まえた後、それをきれいにして2〜3日間乾燥させます。また、フエダイ(食用の魚。笛鯛)はお店の方曰く、砂糖、サテ(ベトナムラー油)、チリシード(唐辛子の種を絞った油)などを入れた特製タレでマリネしているので、それを干すと甘辛味のある干し鯛が出来上がり、とても美味しいそうです。これはベトナムでは一般的な食材で、そのまま焼いたり、スパイスや魚醤と煮込んだりして食べられています。

これらの干物、干しイカは乾燥していてすぐには食べられないので、揚げるか焼く必要があります。味はとても美味しいです。 また、ガスや電気ストーブを使わず、炭火や薪ストーブで焼き上げ、チリソースを少しつけて食べると美味しさが倍増する、とお店の方もおっしゃっていました。

Ruocはえびから作る

「Ruoc Tom(エビのフリッター)は、新鮮な海老を茹でて湯通しをし、たたき、魚醤で焼いたもので、とても香ばしい香りがします。」と店主の方が紹介してくれました。 このRuoc Tomはとても味が濃く、温かいご飯や白粥と一緒に食べるととても美味しいです。子どもたちはこの料理が大好きです。

共通点・相違点

今回私たちのグループでは海の近くにあるお土産屋さんというテーマでお店を決めて取材を進めてきましたが、それを踏まえて、今回取材した2つのお店の共通点と相違点について気付いたことについて述べていきたいと思います。
まず、共通点についてです。
まず1つ目の共通点は海産品などの売られている商品についてです。海産品が売られているということに関しては海の近くのお土産屋さんをインタビューしているためあたりまえかもしれません。加えて、地元でとれた食材のみではなく、他の地域から取り寄せた商品も売っていたというところも共通点としてあげられると感じました。例えばまいわい市場の場合は大洗町と友好都市を結んでいる秋田県にかほ市の特産品であるうどんやいぶりがっこも販売されていました。このうどんやいぶりがっこも人気商品であるらしく、インタビューの際にはうどんは一袋しか残っていない状況でした。

2つ目の共通点は、客層についてです。どちらのお店も地元の人と観光客の両方をターゲットとしているという点が共通点であることに気づきました。

3つ目は売り方です。どちらのお店でも、対面での販売に加えオンラインストアにおいても販売をしているとのことでした。
また4つ目の共通点は食品の保存についてです。まいわい市場においてもHUNG CUCにおいても食材を例えば冷凍するなどして保存し、どんな季節でも同じ商品を販売することができるようにしていました。このような保存方法はどのような場所においても重要ということがわかりました。

続いて相違点についてです。
1つ目の相違点としてあげられることは、同じ海の近くにあるお土産屋さんではありましたが、売られている商品の種類に違いがあったということです。ハイフォンのHUNG CUCでは主に海産品が売られていたのに対し、茨城のまいわい市場では海産品はもちろんですが、その他に茨城でとれる野菜や果物を使った商品も売られていました。中でも1番人気の商品は干し芋でした。また、売られている海産品を比べてみても、まいわい市場ではしらすがおすすめの商品であるのに対し、ハイフォンのお店におけるおすすめ商品はエビを使った加工品でした。このような違いから、茨城の海とハイフォンの海ではとれる生き物の種類が違うということがわかりました。

2つ目の相違点としてあげられることはコロナウイルスによって生じた変化についてです。コロナウイルスの感染拡大により、どちらのお店もここ数年は主に観光客のお客さんの数が減少しています。しかし、今年は過去1、2年と比べても多くのお客さんが店を訪れ、客足も例年ほどまで回復したそうです。日本では未だにコロナウイルス感染者が多く、今年客足が増えたのは数年ぶりに外出規制の無い夏だったからという理由が大きいです。しかし、ベトナムは日本よりも状況が安定しているらしく、より多くのお客さんがお店に訪れているようです。

秋田県名産のうどん

秋田県名産のいぶりがっこ

取材を終えてのコメント

<茨城大学> 
私たちは今までお店の取材というものを企画から自分たちで行うという経験がほとんどなかったため、色々なことを決めていくのがとても大変でしたが、お店側のご協力もあって何とかやり遂げることができ、今となってはとても良い経験をすることができたなと感じています。またハイフォンのお店の取材にも参加することで取材を通してでないとわからないハイフォンという地域の雰囲気や茨城との共通点や相違点を知ることができ、とても面白いなと感じました。さらに茨城とハイフォンという2つの地域のお店の取材を通して、この2つの地域は海という資源から少なくない恩恵を得ているのだなということを再確認することができました。これも共通点の1つに入るかもしれません。この海という素晴らしい資源をうまく活用して茨城とハイフォンという両地域が結びつきをもっていくことができたらうれしいなと思います。
また、活動の中で言語の壁の高さを強く感じました。インタビュー中に先生方が通訳をしてくださっていましたが、日本・ベトナムそれぞれに存在しないものや馴染みのないものを紹介するのはとても難しかったです。しかし工夫をして伝え合うこと、そして異文化を学ぶきっかけになりました。
大洗まいわい市場の皆さん、海鮮専門店Hung Cucの皆さん
今回はこのような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました!

<ハイフォン大学>
オンラインで農産物に関するインタビューを行ったハイフォン大学のグループ3は、茨城の特産品についてもっと知ることができてとてもうれしかったです。インタビューでは、茨城大学の友人たちが人気の料理について非常に面白い情報を提供してくれ、プロセス、方法、時間、得意客について教えてくれました。茨城県の学生が共有した情報は、私たちに茨城県の有名で美味しい特産品について多くの知識を与えてくれました。ビデオ録画ではなく、インタビュー活動にリアルタイムに参加して直接情報を得られたという体験が非常に興味深く、参加できて嬉しいです。茨城大学の学生も非常に思慮深く、慎重に計画を立て、シナリオと質問が非常に明確で、収集される情報量も多く、ベトナム側が混乱することはありませんでした。