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留学体験・協定校情報

上海生活 中国に行って感じたこと

工学部

留学期間2018年2月~2019年1月

協定校情報留学報告書

 私は、2018年2月末から2019年1月までの約11ヶ月間中国の上海に留学してました。その中で感じたことをいくつかの項目に分けて書いていこうと思います。

中国

 まず、中国という国は地図で見てもらえれば分かるように非常に大きな国土を持つ国家です。また、地域によって様々な違いがあり、行く場所によって見ることが出来るもの、食べ物、習慣が違います。大きく分けると、北方と南方となり、北か南かということです。私の滞在していた上海は、南方に位置していました。聞いた話によると、北方人の人は、冬などは1週間に1度程度しか入らないそうですが、南方人の人達は、基本的に日本人のように冬でも毎日風呂に入るそうです。また、ご飯も北の方は、馒头や面などの小麦を中心としたものが多いですが、南では米を中心とした食事をします。ですから、中国に留学したいがどこに行こうと迷った場合にはそういった習慣などから選んでも良いと思います。また、中国の三大都市は北京、上海、广州の3つです。これ以外にも日本とは比較にならない程、大きい街がたくさんありますので、少し気になった街があれば是非自分で調べてみるか周りにいる中国人に聞いてみると良いと思います。
 また、ネット決済が非常に発達しており日常生活で現金を使うことは本当に稀です。多分、旅行に行って古い歴史的な場所に行った時ぐらいです。それ以外は、どんな屋台のような店であっても基本的には電子決済出来てしまいます。ただ、100元札の偽札などがあるので、タクシーに乗った際に本物のお金と偽札をすり替えられたりもするらしいので、気をつけた方が良いと思います。
 最後に治安面に不安を抱く人も多いと思うので、少し書いておくとぼったくりと交通事故に会うことはあっても、それ以外殺人などのような犯罪に会う確率はすごく低いと思います。街のありとあらゆる所に監視カメラが設置されており、たくさんの警察が色々な場所にいるので、何かあったさいには何とかしてくれるので、そこまで危ないと感じたこともありませんでした。前期にアメリカ人の黒人の先生の英語の授業も受けていましたが、その先生曰くアメリカだと人種によっては警察に一瞬で射殺されしまうこともあるし、いろんな人が銃を持ち歩いているから危険だと言っていましたが、中国では、警察官ですら銃を持っていません。ですから、そういうことにあうリスクは低いと感じます。ただし、ぼったくりには、気をつけて下さい。特に中国では散髪屋でぼったくられることがあるので、行く場所は気をつけて下さい。本当に何も考えずにやっているとやられることがありますので、気をつけて下さい。

上海

 上では、ものすごく大雑把に中国全体について紹介したので、ここでは私が実際に滞在していた上海について少し紹介したいと思います。上海は、中国の経済と文化の中心地です。街自体もものすごく大きく活気に溢れた街です。特に、絹産業と食事が昔の伝統産業だったみたいです。また、国際性にもものすごく富んでおり、本当に色々な国の人に会うことが出来ます。豫園などの歴史的な建物もあり、外灘には、ものすごく近代的な建物群と中世ヨーロッパ建築を思わせるようなものが混じったような場所もあります。他にも新天地のようなフランスチックな場所など、様々な場所もあります。また、留学して現地食ばっか食べているとたまに日本食が食べたくなることが出てくると思いますが、上海ではそれほど高くない値段でたくさんの日本食が食べれます。日本人ストリートもありますし、すき家、吉野家、CoCo壱などたくさんの和食屋さんもあります。他にも、上海にはイタリア人がイタリア人向けにやっているレストランもあります。ですから、上海に居ながら本場のイタリアンが手頃な価格で楽しめたりもします。イタリアン以外にも、フレンチやメキシカン、ロシア料理などもたくさんあり世界中の本場の料理が楽しめます。そもそも中華も日本で言うような麻婆豆腐や油淋鶏以外にもの本当にたくさんあるので、その日の気分に応じて食べるものはどんどん変えて行けるのであまり食べ物が合わないなどで困ることは無いと思います。屋台は、規制が厳しくなりどんどん減っていってしまっていますが、屋台の炒飯などもすごく美味しいし、安いので是非トライしてみて下さい。

華東師範大学および授業

 華東師範大学は、2つのキャンパスがあります。中山、闵行です。語学生は、基本的に中山の方で生活することになると思いますが、中山の方が中心地に近く遊びにも行きやすいため良いと思います。施設自体は、闵行の方が良く、キャンパスも広いですが周りに何もない感じです。大学自体には、留学生向けのサークルも多数あります。基本的に普通班の語学生は午前中しか授業がないため、午後はそのようなサークルで時間を使ったり、友達と出かけたりなどして時間を使うことになると思います。留学生のサポートも充実しており、空港からのピックアップサービスや大学での手続きの日には銀行や携帯会社も呼んでくれて大学から一歩も出ずに大概の手続きが出来てしまいます。また、市内の旅行などにも連れていってくれたり、何かの中国の伝統行事が行われる際には似たようなイベントをやってくれたり、中国のイベントではないですがクリスマスやハローウィンなどにも大学主催のパーティーもあったりするので、留学生同士の交流はとても活発で、友達もすぐ作ることができると思います。留学生の比率としては韓国人が1番多いですが、日本人も非常に多く、日本人の友達もすぐ作ることが出来ます。
 授業については、私は中国語と英語の授業しか取ったことがなかったので、他の授業はよく分かりませんが、中国語の授業は基本的に全部中国語で行われます。私も中国に行った際は、「你好」、「谢谢」しか分かりませんでしたが基本的には中国語で授業は行われてました。もちろん、最初のうちは英語で補足などをしてくれたりもしますが、基本的には中国語です。ですが、教科書は英語と中国語で書かれてます。そのうち、中国語のみでの授業にも慣れていきますので、あまり心配しなく 3 ても大丈夫だと思います。英語の授業に関しては、だいたい中国語の授業と一緒で全部英語で行われているだけなので、難しいことは一切ない気がします。
サークル一覧(2018)
https://mp.weixin.qq.com/s/jd2HvBSPjVP6VK1kpA2fGQ

中国留学で得られたもの

 基本的には、外国でもちゃんと生き抜いていけるようになったなっていう自信と一人で様々な問題を解決できるようになることとある程度の語学力です。最初の2つは似ていますが、留学中には思いもよらない問題がいくつも起きます。携帯、財布がなくなる、文化の違い、掃除の清掃員がうるさい、イスラム系によく分からない絡み方をされるなどです。でも、1つ1つは大して大きな問題ではありませんが、無視できる問題でもないため解決していかなければ、自分が不利益を被ってしまいます。ですので、それをなんとかする力は多少なりとも付きます。そして、最後の語学力に関してですが、華東師範大学では留学生同士の繋がりが多く英語と中国語が多少話せないと毎日の生活を楽しく送ることが出来ず部屋で毎日ダラダラ過ごすだけのような感じになってしまう気がします。かくいう私も中国に行った際は英語も中国語も一切話せませんでしたが、毎日少しずつ話していくうちに3ヶ月ぐらいで少しずつ話せるようになりました。中国に居ながら、英語の練習もできるのはすごいメリットだと思います。アメリカ人もイギリス人も非常に多いため、ネイティブの英語も勉強することができます。もちろん街に出れば英語はほとんど通じないため全て中国語で会話する必要が出てくるため、中国語もそれなりにちゃんと伸びます。これから先、中国の影響がどんどん日本の中においても大きくなっていく中であまり考えたことのないであろう中国留学というのもぜひ一度考えてみて下さい。