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基盤科目「ビジネスコミュニケーション」最終発表会(7月7日(月))
2025年前学期に開講された基盤科目「ビジネスコミュニケーション」では、日本人学生14名、留学生12名が履修し、日本企業や海外の日系企業で求められるビジネスコミュニケーションスキルを、実際の企業課題に取り組むプロジェクト活動を通じて学びました。
実社会とつながるプロジェクト活動
学生たちは、茨城県内の企業が抱える課題に対して、調査やパイロットケースをもとに解決策を提案しました。2025年7月7日(月)には、協力企業4社(ソフナーズ、三和食品、ライフサポート山野、つくば食品)の経営者の方々をお招きし、最終発表会を開催しました。
各プロジェクトの取り組みと成果
ソフナーズ:セミナー検索サイトのニーズ調査
「茨城県内で開催されるセミナーを一括検索できるサイトを作りたい」という課題に対し、2グループが留学生と県内在住の外国人を対象にニーズ調査を実施。
その結果、就職支援よりも「日本語での交流」や「生活支援」に関するセミナーへの関心が高いことが判明し、企業側の想定とは異なる新たなニーズを発見しました。
三和食品:技能実習生とのコミュニケーション改善
「技能実習生と日本人社員の円滑なコミュニケーション」が課題。フィリピン出身の教員配偶者の協力を得て、タガログ語でアンケートを実施。
実習生は日本語で話したいという意欲がある一方で、間違いへの不安が心理的な壁となっていることが明らかに。これを踏まえ、日本人社員の接し方の提案や、茨城大学生との交流イベントの企画が提案され、実際に開催に向けて動き出すことになりました!
ライフサポート山野:オンラインアルバイトプラットフォームの可能性
「インドネシアの大学生と日本の中小企業をつなぐオンラインアルバイトの仕組み」がテーマ。企業と大学の双方にアンケートを実施し、ニーズの存在と提供内容の一致傾向を確認。
今後の実現に向けた有益なデータを提示することができました。
つくば食品:企業理念の浸透度調査
「企業理念・ビジョン・ミッションが社員に共感されているか」が課題。調査の結果、理解はされているものの共感には至っていない部分もあることが判明。
「社内では聞けない声が聞けた」と経営者からも評価され、今後の社内コミュニケーションの改善に向けた一歩となりました。
学生たちの声と今後の展望
今回が初回の実施となった本授業では、留学生と日本人学生が協力し、実社会の課題に取り組むプロジェクト型の学びを展開しました。
参加学生からは、
「多様な考え方に触れ、気づきが多かった」
「ただの友人関係では得られない、目標に向かって協力する関係を築けた」
といった声が寄せられ、多文化協働の価値を実感する機会となりました。
この実践は、来年度以降も継続予定です。今後の展開にぜひご期待ください!





