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地域の夏祭りに参加! 笠原神社御田植祭・圷渡里夏祭りで交流と文化体験(7月14日(月))
2025年7月12日(土)、茨城大学水戸キャンパス裏にある笠原神社で開催された「笠原神社御田植祭・圷渡里夏祭り」に、基盤科目「共生とコミュニケーション:Japanese Pop Culture B」を履修する学生14名(うち10名が留学生)と、祭りへの参加を希望した有志学生6名(うち1名が留学生)が参加しました。
この取り組みは、この地域にお住まいで茨城県国際交流協会の理事長を務める根本博文さんからの「留学生にも地域の祭りを体験してほしい」というお声がけをきっかけに、昨年から始まりました。昨年は神輿を担ぐだけの参加でしたが、「地域の方々との交流をもっと深めたい」という思いから、今年は学生たちが主体となって「茨大生企画の夏祭り」を実施。「Japanese Pop Culture B」の学生たちが、地域の子どもたち向けにゲームコーナーを企画・運営しました。
当初はスーパーボールすくいやヨーヨー釣りなど、日本の縁日らしい遊びを予定していましたが、学生たちから「スイカ割りをやってみたい」「アニメで見た型抜きを体験したい」といった声が上がり、内容を変更。型抜きは日本人学生でも未経験の人が多く、文化の中にある多様性に気づくきっかけにもなりました。
さらに、各国の縁日文化について話し合う中で、世界各地に似たような遊びがあることや、地域ごとのルールの違いにも気づくことができました。最終的には、缶倒しとピンポンゲームの2つを実施することに決定。事前に各家庭へのチラシ配布や公民館への掲示などの広報活動が功を奏し、当日は約35名の子どもたちが参加し、学生たちと一緒に楽しく遊ぶ姿が印象的でした。
また、子どもたちには「タスクシート」を配布し、すべてのゲームをクリアすることに加えて、留学生とその母国の言葉で挨拶をするという課題も設けました。これにより、自然と留学生との会話が生まれ、学生たちと親子との交流もより深まりました。
そしてもちろん、神輿担ぎにも参加!
学生たちは法被に着替え、地域の方々と一緒に「セイヤ、セイヤ」と声を合わせながら神輿を担ぎました。想像以上に重くて大変だったようですが、力を合わせて担ぐ姿はとても力強く、最後には大学のある高台まで神輿を運びました。留学生の中には、背の高さが足りず肩に乗せられず手で支えるだけでも痛かったという声もありましたが、それでも「掛け声が元気をくれて楽しかった」「年配の方々が元気に担いでいる姿に感動した」といった感想が寄せられました。
学生たちからは、神輿担ぎやゲーム企画を通じて、さまざまな気づきや感想が寄せられています。
日本人学生からは、「地元の人々が協力して作り上げている祭りの輪に入ることができて楽しかった」「普段体を動かす機会が少ないので疲れたが、それ以上に楽しい時間だった」といった声がありました。
留学生からは、「スイカ割りが子どもたちに大人気で、準備した私たちも嬉しかった」「台湾では神輿は男性しか担げないが、日本では誰でも参加できることに驚いた」「神輿の動きや意味についてもっと知りたい」といった文化的な気づきも共有されました。
こうした声からも、学生たちが地域の文化に触れ、交流を通じて多くの学びを得たことが伝わってきます。今回の体験は、学生一人ひとりにとってかけがえのない思い出となり、今後の学びや地域との関わりにもつながっていくことでしょう。




