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地域とともに夏を彩る——学生ボランティアが「第2回だいわたり盆踊りまつり」に参加しました(8月17日(日))

2025年8月17日(日)、台渡里八幡神社で開催された「第2回だいわたり盆踊りまつり」に、本学の学生有志10名(日本人学生5名・留学生5名)が運営ボランティアとして参加しました。

このイベントは、大学近隣の台渡里地区で地域コミュニティの活性化を目的に昨年度から始まったもので、今年で2回目の開催となります。高齢化や少子化、そして新型コロナウイルスの影響により、多くの地域イベントが姿を消す中、「地域のつながりを取り戻したい」という思いから、台渡里地区では新たな大規模イベントとして盆踊りまつりを立ち上げました。

今回の学生ボランティア参加は、地域の方々からの協力依頼を受けて実現しました。学生たちは午後3時に集合し、まずは盆踊りの練習からスタート。「だって茨城だっぺ」「黄門ばやし」などの踊りを、地域の方々の温かい指導のもとで楽しく練習しました。ある日本人学生は「子どものころは地域のイベントに参加していたけれど、大学生になって久しぶりに参加して楽しかった」と語り、懐かしさと新鮮さが入り混じった体験を振り返っていました。

その後、学生たちはスタッフTシャツに着替えて祭り会場へ移動。「子どもコーナー」の運営を担当し、じゃんけんゲームやくじ引き、ヨーヨー釣りなどを通して、たくさんの子どもたちと交流しました。子どもたちの笑顔に囲まれながら、学生たちは一人ひとりに声をかけ、盛り上げ役として活躍しました。ある留学生は「子どもたちがたくさん来てくれてうれしかった。日本の夏を満喫できた」と話し、日本文化への理解と親しみを深める貴重な機会となったようです。

また、子ども神輿のサポートも行い、「わっしょい、わっしょい」の掛け声とともに、地域の子どもたちと一緒に神輿を担ぎました。学生たちは、子どもたちの安全を見守りながら、元気いっぱいに祭りを盛り上げました。

そして、練習の成果を活かして盆踊りにも参加。地域の皆さんと輪になって踊り、夏の夜をともに楽しみました。参加した日本人学生の一人は「地域イベントが衰退する中で、子どもから高齢者までが参加していることに驚いた。地域おこしの新しい可能性を感じた」と語り、地域の多世代交流の力強さに感銘を受けていました。

こうした地域イベントへの参加は、学生にとって単なるボランティア活動にとどまらず、地域社会とのつながりを実感し、異なる世代・文化との交流を通じて多様な価値観に触れる貴重な学びの場となります。大学での学びが地域の実践と結びつくことで、学生たちは「地域の一員」としての意識を育み、将来的な地域貢献や社会参画への関心を高めるきっかけにもなっています。

学生たちにとって、台渡里の夏祭りは、文化を体験し、人とつながり、地域の未来をともに考える——そんなかけがえのない時間となりました。