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外国にルーツを持つ子どもたちの学びを支える——茨城大学の学生が夏休み勉強会に参加(8月20日(水))

8月20日(水)、ひたちなか市国際交流協会が主催する「外国にルーツのある小学生・中学生と保護者のための夏休み勉強会」が開催され、茨城大学から9名の学生がボランティアとして参加しました。学生たちは、宿題や読書感想文、ドリルなどに取り組む子どもたちの学習支援を行い、夏休みの学びをサポートしました。

この勉強会は、外国にルーツを持つ子どもたちが日本の学校生活に適応しやすくなるよう支援することを目的としており、2021年から毎年夏に開催されている定例イベントです。茨城大学の学生も継続的に参加しており、地域の多文化共生に貢献する取り組みとして定着しています。

「外国にルーツを持つ子どもたち」とは、両親またはそのどちらかが日本国外の出身である子どもたちを指します。日本に住む外国人の増加に伴い、こうした子どもたちの数も年々増加しています。かれらの中には、日本語の理解が十分でないために宿題の内容がわかりづらかったり、日本独特の課題(読書感想文や自由研究など)に戸惑ったりするケースも少なくありません。こうした背景から、勉強会は子どもたちや保護者にとって毎年大変ありがたい機会となっています。

今年度は、7月27日(日)に第1回が開催され、今回の8月21日(水)は第2回目。学生たちは前回担当した子どもたちと再びペアを組み、すでに築かれていた信頼関係のもと、スムーズに学習支援を行うことができました。

読書感想文に取り組む子どもたちは、大学生と一緒に物語の内容を振り返りながら、自分の感じたことや考えたことを言葉にする作業を進めました。ドリルに取り組む子どもたちは、大学生が図や絵を使って説明することで理解を深め、楽しみながら問題に取り組む様子が見られました。

参加した学生からは、「子どもたちが前回よりも積極的に話しかけてくれてうれしかった」「自分の説明で子どもが『わかった!』と言ってくれた瞬間が印象的だけれども、もっともっとどう説明すればいいかを考えなければいけないと思った」といった声が寄せられました。

茨城大学では、今後も地域の国際交流団体と連携しながら、学生が地域社会の課題に主体的に関わる機会を提供していきます。