
お知らせ
News
暮らしの中の多文化共生 ~となりにいる世界のだれかと~(11月7日(金))
令和7年度秋・冬講座として、茨城県県南生涯学習センターでは「暮らしの中の多文化共生~となりにいる世界のだれかと~」と題した全5回の講座を開催しました。講師は、茨城大学グローバルエンゲージメントセンターの瀬尾匡輝准教授が務めました。
初回(10月3日)では、「茨城の多文化共生の現状と課題」について講義が行われ、地域に暮らす外国籍住民の状況や、共に生きるための支援のあり方について、具体的な事例を交えて学びました。
最終回(11月7日)には、タイ出身の留学生4名、インドネシア出身1名、ベトナム出身1名の計6名の留学生が参加し、瀬尾准教授とともに講義を行いました。この回では、外国人がどのように日本語を学んでいるのかを紹介したほか、受講生自身も外国語を学ぶ体験を通じて「やさしい日本語」について理解を深めました。留学生と一緒にゲームを楽しみながら、やさしい日本語を実際に使ってみることで、言葉の壁を越えたコミュニケーションの可能性を体感することができました。
講義の終盤では、身近に潜む偏見や差別について考える時間を設け、留学生とのディスカッションを通じて、多様な視点に触れる機会となりました。
受講生からは、「普段の生活では気づかないことを学べた」「留学生との交流が刺激になった」「やさしい日本語の大切さを実感した」といった声が寄せられました。一方、留学生からは、「日本人が日本語の文法を意識していないことに驚いた」「いろいろな人と交流できて楽しかった」「自分の経験を伝えることで、相手の反応が見られて嬉しかった」といった感想が聞かれました。
多文化共生を「知る」だけでなく、「感じる」「話す」「考える」ことを通じて、参加者一人ひとりが新たな気づきを得る講座となりました。
