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留学体験・協定校情報
英語を話すことの楽しさを実感
農学部
留学期間2023年度研修 AIMS派遣プログラム
授業で学んだ専門的な内容について
特に印象に残った授業はハラールに関する授業である。留学前、ハラールという言葉自体は聞いたことがあったが、どのようなものなのかということについてはよくわからなかった。マレーシア国民大学で受講した”Halal management”の授業ではHACCP制度のようにどのような流れでハラール認証が行なわれるのかについて細かな法律も含めて学んだ。この授業では、ハラールの食べ物はイスラム教徒の人々にとってのみ重要なものではなく、品質や安全であることが認められている食品となることから、世界で需要が増えてきているということが大変印象に残った。一方で、ハラール認証のマークが様々に多く存在しており、信頼性を高めるという点で様々な課題があるということも学んだ。その他の授業では、本学の専門科目で学んだ、食品化学、食品保蔵、食品微生物学に関する授業を受講した。これらの科目について新たな知識を身につけるとともに、専門用語を英語で学ぶことができた。
海外の大学で授業を履修するにあたって工夫した点および反省点
マレーシア国民大学ではすべての授業でレポート課題やプレゼンテーションの課題が課され、多くはグループで行うプレゼンテーションが多く、現地の学生に交ってプレゼンテーションを作成した。その際には、積極的にコミュニケーションをとりディスカッションを行うことで、よりよい発表となるように工夫を行った。また、授業中に分からなかった単語は印をつけ、あとで調べて整理することによって専門用語の英単語の語彙を増やすことができた。反省点としては、テストの勉強法として、スライドの説明などを完璧に暗記するというような学習を行ってしまったが、多くの授業のテストでは、知識よりもなぜ?どのように?を尋ねる質問が多かったため、日本語で一度内容を深く理解することが重要であると感じた。
多様な文化・価値観に触れることで得られたこと
マレーシアは、マレー系・インド系・中華系の民族が共存している多民族国家であるため、様々な価値観に触れることが多く、それぞれの文化を尊重しあいながら共存しているという印象が強かった。このようなことから、自分の国とは違う価値観に触れた時、自分の価値観を押し付けるのではなく、相手の文化を理解して接することが大切であると学んだ、また、留学生と寮で共同生活を送るなかで、自分のコンフォートゾーンから出なくてはならない機会も多々あった。このような経験からは、日本の生活での当たり前は、他の国の学生にとっては当たり前ではなく、そのようなことがあった時は柔軟に対応することが求められると学んだ。
留学で得た知識・経験を,自身の将来にどのように活かしていくか
今回の留学経験で得たスキルで一番大きいものは英語のスピーキング力であると思う。毎日、生活の中で英語を話す機会があったため、留学に行く前までは、英語を話すことに抵抗があったが、留学生活を通じて英語を話すことの楽しさを実感することができた。また、英語を使って他国の学生と話すことで今までの自分にはなかった新しい価値観を得ることができ、新しいことを学ぶことの楽しさを実感した。このような経験通じて、将来は国際ボランティアや国際交流イベントに積極的に参加したいという思いがさらに強くなった。一方で、留学生活では自分の言葉がうまく通じないことや、自分が考えていた当たり前が他国の学生には通用しないと実感し驚く場面も多々あった。そのような出来事を乗り越えていくなかで、問題点を冷静に分析して、客観的に物事を判断する力など課題を解決する力がより一層高まったと思う。また。価値観の違いを感じた時にうまく対応するなど臨機応変に行動する力を身につけることができたと思う。このような困難はこれから社会にでて働くなかで起こりうることであると思うので、この経験を生かして柔軟に対応していきたいと思う。
派遣先大学で特に良かった点
派遣先の大学では、留学生一人一人に現地の学生がバディとしてサポートしてくれたため、わからないことがあったときなどは親身に相談に乗ってくれてとても助かった。また、UKMのUKM ambassadorという国際交流サークルの学生たちが、旅行(クアラルンプール、イポー)やイベント(インドのお祭り、クリスマスパーティー、映画鑑賞会、グローバルカフェ、お別れパーティーなど)を企画してくれるため、他の学生と仲良くなる機会が多かった。このように現地学生と留学生の距離環がとても近く、マレーシアの学生のほとんどは英語を話すことができるため、コミュニケーションを円滑にとることができ、現地学生そして他の留学生と交流できる機会が多いということが、とても大きな魅力であると思う。
同じ大学へ行く後輩へのアドバイス
気温が暑かったり、食べ物が口に合わなかったり、冷蔵庫に入れたものを盗まれたたりする(友達の体験断)など留学中は様々なトラブルや困難があると想定されるが、マレーシアの学生や他の留学生は温かくフレンドリーな人が多いため、困った時は自分で抱え込まずに、誰かに相談することが大切である。また、UKMでは様々なイベントが開催されるため、そのようなイベントに積極的に参加することで色々な国の友達を作ることができ、新しい価値観や文化に触れることができるため、なるべく外にでて積極的に行動することで充実した留学生活が送れると思う。約4か月間の留学生活はあっという間にすぎてしまうため、マレーシアの大学でこそ経験できる一日一日を大切に留学生活を送ってほしいと思う。