海外留学を希望するみなさんへ
Introduction of Global Education Center
留学体験・協定校情報
タイの柔軟性や多様性に触れて
農学部
留学期間2023年度研修 AIMS派遣プログラム
授業で学んだ専門的な内容について
Food ChemistryとFood Microbiologyでは、茨城大学で学んだ内容をより詳しく学ぶような内容であった。
Food Chemistryでは食品化学、酵素化学、栄養化学について主に学んだ。実際の食品や食べ物で起こる現象を例にとった内容が多かった。日本で学んだ内容よりもより詳しく実生活に基づいた内容であった。
Food Chemistry Laboratory では単位は取得しないということで試験なしで参加していた。タイと日本での実験スタイルに違いがあり、実際の果物やジュースを使用して実験すること多かった。
Food Microbiologyでは食品保蔵や食中毒、腐敗、食品微生物について詳しく学んだ。食中毒の原因となる微生物の特徴や食中毒の症状、引き起こすメカニズムなど動画を交えながら学ぶ授業であった。
Product Developmentではグループで食生活や食品においてペインポイントを考え、それを解決できる商品を実際に考えてみる授業内容であった。グループで考えた商品はSTPやレシピ、栄養情報、価格など商品を販売し、売上を出せるようにするための詳しい情報を考える内容であった。将来商品開発をしたい人にとってためになる授業だと思った。
海外の大学で授業を履修するにあたって工夫した点および反省点
事前に授業スライドがアップロードされるので、わからない単語は意味を調べてから授業を受けるようにしていた。授業スライドも多く授業スピードも速いので、わからないところがあったら友達と確認したり先生に聞いたりして解決するようにしていた。授業ごとにグループでプレゼンテーションをしたり、レポートを提出したりすることがあり、現地の学生が課題や提出日時を正確に把握していないことがあったためコミュニケーションをとりながら、計画的に進めるようにした。
テストは試験範囲も広く記述で回答する問題が多く、レポートの提出などと被ることがあり、時間が足りないなと感じることがあったため一か月以上前からテスト勉強を始めていればよかったと感じた。
多様な文化・価値観に触れることで得られたこと
タイの文化や価値観に触れることで、日本との違いを身をもって感じ、その中でタイ人の宗教の多様性やLGBTQに関する寛容さに触れ、相手の価値観や考え方を尊重して受け入れる姿勢があるなと感じた。この心の広さや余裕さ、素直に受け入れる姿勢はとてもすてきだなと思い、これを見習いたいと感じた。また、留学前と比べてより柔軟な考え方ができるようになったことも、タイの文化や価値観に触れ、理解しようとする姿勢が大きな影響を与えたと考える。日本での一般的な常識が海外では通用しないことを実感し、より多様な視点で物事を見ることができるようになったと考える。さらに、他国の人々から日本に関する質問をされることで、日本についての理解を深める機会を得ることができた。
留学で得た知識・経験を,自身の将来にどのように活かしていくか
留学前は何事にも消極的で心配事も多く、初めての海外での経験に対して不安も抱えていたが、今回の留学を通じて、何事にも積極的にチャレンジし、やってみないと分からないという気持ちが芽生えた。タイでの生活は日本とは異なる文化や価値観に触れ、特に宗教や性に関する多様性が広がっていることに気づいた。これにより、柔軟な考え方が必要不可欠だと感じた。将来に向けて、留学で培った柔軟性や積極性を社会人としての生活に活かしていきたいと考えている。異なる状況に柔軟に臨機応変に対応できることは、これからの将来に役立つと考える。留学前は食品会社で働くことをだけ考えており、こんな仕事をしたいという明確な目標はなかったが、タイで日本食が広まっているのを見て、日本の食文化を海外に発信する仕事や逆に、海外の食文化を日本に取り入れて発展させていく仕事に興味を持つようになった。今後は他国での食文化や食に関する知識を深め、国際的な視点から日本での食生活、食文化を発展できるようになりたい。
派遣先大学で特に良かった点
・大学の建物や大学周辺の施設がとても優れていた点。
図書館も広く図書館以外にも勉強スペースが多くあったため、快適に勉強することができた。また、大学内に食堂が3つあり、カフェやアップル製品を売っているお店があった。大学の向かい側にもマーケットがあり、さまざまな種類の料理が売っておりどれも安くおいしかった。時どき、大学でマーケットやイベントが開催されており、とてもにぎやかで楽しかった。
・寮がきれいで住みやすかった点。
寮にプールやジムがあり、洗濯機やWi-Fiもあったため不自由なく生活することができた。1階にはお店があり、そこでご飯を食べることができたり飲み物やお菓子、日用品を購入したりすることができた。
・現地の学生がとても親切でフレンドリーであった点。
同じ大学へ行く後輩へのアドバイス
ほかの学部には留学生が多かったが、私たちが留学した学部には留学生が全然いなかったので留学生のために開催されるイベントなどに積極的に参加して友達を作ることをお勧めします。
茨城大学で学んだ内容と同じ部分、似ている部分も多いため、茨城大学での授業の講義資料をパソコンにダウンロードしておいたり、教科書を持っていったりするといいと思います。
洗剤やシャンプーなどの日用品は現地で購入することができるため、こだわりがなければ持っていく必要はないと思います。
交通量が多く、運転マナーもよくないので授業のない日などにタイを観光するときは十分に気を付けて観光を楽しむと良いと思います。