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目標と休息のバランスが大切

農学部

留学期間2024年度研修 AIMS派遣プログラム

授業で学んだ専門的な内容について

FST471では製品を開発するうえで考慮するべき必要な知識、手順を学んだ。一番印象に残ったのは消費者の趣向性を調査することの重要性である。消費者の需要を理解し、求められている製品の機能性を考える。そして開発者が求める機能性が発揮されるような製品の具体的な形態を考案する。形態を想像したら完成に必要な材料、コスト、労働力を決めていく。このように製品としての特徴は決まっていく。また、完成した後も試験してターゲットとする消費者に意見を聞き改良していく。様々な場面で消費者の意見が取り入れられていることをこの講義から改めて感じることが出来た。試験で必要になるような統計を行なうソフトを練習できたことも興味深かった。MIC322では食中毒を中心にした講義内容だった。食品本来が持つ特徴による内的要因、食品を保存している環境による外的要因、大きく分けてこの2つで起こる食品における微生物の増加について解説が行なわれた。有害微生物が増殖しないとされる水分活性やpHの大きさ、具体的な有害微生物の解説なども講義内容に含まれていた。

海外の大学で授業を履修するにあたって工夫した点および反省点

反省点は習慣的に学習を行なうことができなかった点である。毎日どれくらい復習を行なうか具体的に計画して進めた方が効率は良かったと感じた。また、専門用語を英単語としてもう少し熱心に暗記しておけば良かったと感じた。工夫した点は復習では講義資料を翻訳し、自分なりに簡単な英語でまとめた点だ。専門用語や比較的難しい単語が講義資料で用いられていることがあったため言葉を言い換えて自分の分かりやすい単語を使って英語を理解しようと努めた。また、その際は講義中に自身でメモしたノートも一緒に見ることで解説された内容がより理解できるように工夫した。内容が分からない際は先生に質問を行なった。質問を行なう際はどこがどのように分からないかできる限り伝えられるように準備した。

多様な文化・価値観に触れることで得られたこと

タイの歴史や文化で印象に残ったのは王室である。かつて都であったアユタヤでは3人の王様のお墓が遺跡として残っていたり、王様が建てた居住地とお寺があったり、現在存在している様々なタイの歴史的な観光地の多くは王室が関わっていた。また、伝統的な仮面劇であるコーンやラコーンも高貴な踊りとして王室で催しの際に披露されていたと聞いた。現在の生活では王室の方の写真が建物や学校、お寺の門などで多く見られた。これらのことから日本に比べて王室が国民の生活に深く寄り添っていることを感じた。一見、日本と似ている点があっても歴史的背景や文化の違いから意味合いが異なるもの文化もありタイの方と話すことはとても楽しかった。これらに触れることで文化や価値観を学ぶ上で、まずはその国の歴史を知ることが大切だと学んだ。

留学で得た知識・経験を,自身の将来にどのように活かしていくか

留学では現地の方との交流に加えて、一緒に留学生活を送る友人達との関わり方の大切さも学んだ。それぞれが個々の目標を持って留学を行なうため、一緒に留学生活を送る中でどのように過ごせば全員の目標が達成できるのか模索することが興味深かった。また、一緒にいるだけではなく一人一人が主体的に自身の留学に沿った行動を取ることの重要性も学んだ。多様な文化や価値観、現地の方との交流からは知ることの大切さを学んだ。一見、話す言葉や大切にしていることなど違いが多く見られて分からないと感じる。しかし、質問をしたり、それについて話し合ったり、資料で学んだりすることで言葉の意味や価値観の理由を理解することができた。今後の自身の将来として周囲と協力して何かを行なう場合、この留学経験を活かしていきたい。個々の目標を持つ仲間と同じ仕事を協力して行なう際は話し合い、相手の意見と自身の意見をどのように組み合わせていくかを模索する。この間にも主体的な行動をとる。そして分からない考え方は積極的に質問して理解する。このように行動していきたい。

派遣先大学で特に良かった点

派遣先大学で特に良かった点は生徒同士で交流を行なう施設が多かった点である。飲食店では広い食堂の他に喫茶店や屋台が多数、定期で出店していた。また、ボードゲームやカードゲームで遊ぶことができる教室やクラブとして料理を行なうことができるキッチンなどもあった。このように多岐にわたる学生同士の交流施設があることはサークルや部活、講義などで固まってしまう人間関係を広げるきっかけになると感じた。また、学生同士の仲が日本に比べて近く、大学全体でつくるアットホームな空気感もとても良かった。これには学部全体で1年生を歓迎する催し物や伝統的な祭事に合わせたイベントなどが良い効果を持っていると考える。加えて、講義ごとにLINEグループがあり、いつでも質問や連絡事項などを行なうことができる、生徒と先生が近い環境も関わっていると考える。

同じ大学へ行く後輩へのアドバイス

留学中、やりたいことや目標に対して優先順位をあらかじめ決めておくと良いと思います。留学中は楽しいことに加えて上手くいかないことも多くありました。そのようなときに全ての問題を解決しようとせず、自身にとって一番の目標を達成するためにどれを解決すべきかを考えるようにすると気持ちが軽くなると思います。大学の講義が少なく自由な時間が多いため、留学という限られた期間の中で自身にとって達成感の大きいものにするためにも目標設定は大切だと思います。また、積極的に行動するだけではなく家でゆっくり休む日を決めておくことも体調管理として必要だと思います。キングモンクット工科大学の生徒さんや先生方は優しい方たちばかりなので無理せず全力で楽しんでください。