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留学体験・協定校情報
タイの優しさに触れ気づいた人とのつながりの大切さ

農学部
留学期間2024年度研修 AIMS派遣プログラム
授業で学んだ専門的な内容について
Food Microbiologyは、茨城大学で学んだ食品衛生学と類似した内容で、主に食中毒を引き起こす細菌について学ぶ授業だった。しかし、食品衛生学よりも、より専門的な内容も含まれていたので、初めて学ぶ内容もあった。全回の授業のうち、前半では食品の腐敗に関わる条件としてpHや水分活性などについて学んだ。一方中間テスト以降の授業では、食中毒細菌ごとにその生育温度や予防策などを学んだ。
Product Developmentは、顧客の行動や、食品開発のプロセス、コストの計算方法などについて学んだ。茨城大学で学んだ、マーケティング論の内容も少し含まれていた。授業では、企業が実践した戦略や既存製品の販売特徴など、実例を分析することが多かった。また、PCで使用できるソフトで、顧客の食品嗜好性データを分析し考察することによって、食品の色や原料成分の量が嗜好性に与える影響についてデータ分析する技法を学んだ。
海外の大学で授業を履修するにあたって工夫した点および反省点
記述対対策として、キーワードに加え、キーワードを含めた説明文もメモするようにしていた。記述問題ではキーワードをつなげて文章にするので、説明文をメモしておくことで英文を組み立てるハードルを下げることができた。また、Food Microbiologyの期末テスト範囲は非常に広いので、テストが近づく前に授業内容を軽く見直し疑問点を先生に質問しておいた。これにより、テスト直前に勉強の負担を少し軽減することができた。反省点は、期末テスト勉強の時間が少し足りなかったことである。学期末が近づくにつれて交友関係が広くなり外出の機会も増えた。その分勉強時間が減ったので余裕のあるうちにテスト勉強に本腰を入れておくべきだった。
多様な文化・価値観に触れることで得られたこと
タイの方々を見ていると、一人ではなく誰かと一緒にいることが多かった。日本人の中には単独行動する人も多い。一方でタイでは、平日に加え休日でも、大多数の人が友人たちと一つのテーブルを囲んで学食を食べており、勉強するときも一人で勉強する人よりも、グループで集まって勉強している人が多かった。タイの友人たちは課題も多く、常に忙しかったが、友人と一緒に食事したり課題に取り組んだりすることで、大変なことを励まし合いながら一緒に乗り越えているのだと感じた。また、大学職員の方も、同僚と一緒に食事したり、カフェに行ったりしているのを見かけた。私はこの違いに直面して、人と一緒にいることの良さを改めて知ることができた。
留学で得た知識・経験を,自身の将来にどのように活かしていくか
タイの友人は、私が困っているときに、それに気が付いていつも手助けしてくれたり、私が緊張していると和ませてくれたりした。あまり話したことのない学生でも、私が手間取っているときに手を差し伸べてくれた。また、私が一人で学内にいるときには、それを見かねてタイの友人が声をかけてくれたこともあった。この優しさに触れ、自分も学内外で、日本人だけではなく外国人にも、一歩踏み出して、声をかけたり手助けしたりしていきたい。
この留学で得たものをどのように将来の職に活かしていくのかはまだわからないが、目先の目標として、留学を通して造り上げた人とのネットワークをこれからも維持していきたいと考えている。距離が離れている中でもメッセージをやり取りすることはできる。また、彼らが日本に来た時にはタイで私が良くしていただいた様に日本を色々案内しようと考えている。やがて、そのご縁を私の将来の仕事にもつなげていきたい。
派遣先大学で特に良かった点
まず、日本に興味がある学生が多いという点が非常に良かった。日本のアニメや日本食が好きな学生、日本に来たことがある学生、日本で働きたい学生、というように多くの学生が日本に関心があり、私たち茨大生に話しかけてくれる学生も多かった。
また、微生物学科には留学生が私たち茨大生3名しかいなかったので、現地のタイの学生と関わる機会が多く、幅広い人脈を作ることができた。学生だけでなく、先生方も私たちのことを気にかけてくださり、質問に行っても丁寧に対応してくださった。
加えて、KMUTTはバンコクにあるが、その周辺には外国人が少なかった。よって、旅行では見ることができない、現地に住む方々の生活や街並みなどを見ることができた。
同じ大学へ行く後輩へのアドバイス
KMUTTで履修できる科目は少ないので、自ら予定を作らなければ家にこもってしまうことが多いかもしれません。私の場合は1週間に2日しか授業がなく、特に8月は手持無沙汰になっていました。しかし、それでは留学生活を楽しめないと思ったので、タイの学生に連絡して、彼らと交流する機会を作るようにしました。タイの学生と行動するうちに、徐々に交友関係が広くなり、さらにお出かけや食事などにも誘ってもらえるようになりました。
最初は声をかけるのに緊張しますが、タイの方々は一生懸命コミュニケーションを取ろうとする姿勢に優しく応じてくださいます。初めの一歩を踏み出して、ぜひ彼らと交友関係を築いて充実した留学生活を送ってください。
