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留学体験・協定校情報

良い意味でルールにとらわれない

農学部

留学期間2023年度研修 AIMS派遣プログラム

授業で学んだ専門的な内容について

タイでの農業について深く学ぶことができた。熱帯地方ならではの土壌や気候を利用してどのような方法で作物が育つのか、そして様々な熱帯作物の特徴などを知った。作物が育つ環境が日本と全く異なるため、収穫時期や懸念すべき点などにおいても違うことが改めて実感できた。使われる農業機械や家畜の牛の種類、害虫の種類など農業に関わるありとあらゆることを授業で学ぶことができた。日本でもここまで農業の専門的なことを学んだことが無かったため、非常に楽しく授業を受けることができた。また、食品関連でいうと原料から包装までの製品が完成する過程を一つ一つ理解を深めることができた。大学の工場で実際に何の機械を使って、どのようにして処理が行われているのかを知ることができてとても面白かった。それと同時に、どの工程においてもする意味があって非常に重要なものであるということが改めて分かった。

海外の大学で授業を履修するにあたって工夫した点および反省点

授業によってはライングループが存在し、そこで授業のスライドや予定が共有された。日本人学生が圧倒的に多いため授業中に現地の学生と関わることはほとんどなかったため、英語の聞き取り能力は伸びたが、コミュニケーション能力が上がったとは言えず、もっと積極的に話しかけるべきだったと反省した。しかし、プレゼンやレポートも多かったため英語をアウトプットする場がないわけではなかった。また、授業内容はほとんどスライドにまとめられているため聞き取れなくても心配ないが、テストに出る重要なことは口頭でしか言われないため終始授業に集中しなくてはならなかった。また、テスト勉強を直前になってから始めた科目はやはりテストの出来が悪かったため、しっかりと勉強の予定を立てるべきだったと反省した。

多様な文化・価値観に触れることで得られたこと

日本とは全く異なる文化、価値観だと肌で感じた。まず、良い意味でルールにとらわれていないと思った。バス、電車は時刻通りに来ないうえ、電車の車内では色んな人の携帯音が鳴っていたり、トイレでは紙が流せない。さらに、屋台や服屋で働く従業員は携帯をいじったり、ご飯を食べている。また、自分の好きなスタイルを貫いて人の目を気にしない、という個性に満ちた人をたくさん目の当たりにした。しかし、タイではそれらが当たり前でみんなそれで納得して生きている。私も数か月住むとそれが当たり前になってすっかりその光景には見慣れた。そう考えると日本はいろんなルールが存在していてそれらをきっちり守っていたんだと思う。そして日本ではそれが正解のことでも、少し外に行くとそれは正解ではないということが充分に分かった。

留学で得た知識・経験を,自身の将来にどのように活かしていくか

日本にはホームレスと呼ばれる人がいるが、タイにも存在していた。しかし、ただお金を恵んでくれと居座るのではなく、楽器を吹いたり花飾りをつくって売ったりと色んな方法でお金を稼ごうとしているのが分かった。その方法は決して良いことばかりではなく、手足を自ら犠牲にしてその姿を見せ、通りすがりの人の同情を買ってお金を稼ぐ人もなかにはいたのがとても印象に残っている。そして、大人だけでなくおそらく小学生くらいの子が制服を着てリコーダーを吹きながらお金を稼いでいる光景も目にした。このような経済格差はどこの国でも起こっている問題であると改めて実感し、今回の留学でこれらを実際に目の当たりにしたことはとても大事なことで忘れちゃいけないことだと思った。タイも経済発展はどんどん進んでいると思うが、今ある現状をスルーするのではなくしっかりと向き合うことが大切であると思ったのと同時に、これから自分は就職して働いていくが自分のためばかりを考えるのではなく、困っている人を助けるために何をすべきかを考えながら働いていきたいと思う。

派遣先大学で特に良かった点

まず、大学の施設が非常に充実しており、図書館もとても広く自習机の数も多い。そして学食の充実感も物凄いと思う。大学内はとても広いためバスで移動するのだが無料であるため乗り放題である。スタバやセブン、レストランなどもある。学内が一つの町みたいだった。また、授業の一環としていくつかのフィールドトリップに参加できたことも良かった。バンコクから離れていろんな農場の見学をするのだが、行く先々でたくさんのおもてなしをされ、現地の方のあたたかさに触れることができた。教授もみんな優しく、気さくに話しかけてくれ、タイ学生と教授を交えた焼肉パーティーに招待してもらったこともあった。また、学校へは制服を着ていくのだが服選びに困らなかったのはとても良かった。

同じ大学へ行く後輩へのアドバイス

日本人学生が非常に多いため毎日英語を使うということはない。英語が苦手な人だったら過ごしやすいが、英語が喋れるようになりたい人は他の大学が良いと思う。それか、積極的に話しかけるとこが必須である。また、寮は二人部屋で家賃はひとり3000バーツ(12000円)。光熱費と一緒に毎月現金で払わなければならない。毎日の食事も屋台で現金が必要になってくるため、現金を多めに持って行った方が良い。ATMでも現金を下せるが手数料が高い。クレカはモールやスーパーでは使える。寮の前のフルーツ屋台はドラゴンフルーツ、スイカ、パイナップルなど種類が豊富で安いし量多い(80円)。また、最寄りの駅がちょうど無料区間内であるため近くの大きいモールにタダで行ける。タクシーはとまっているのを捕まえるより、BoltやGrabのアプリを使って呼ぶとぼったくられずにすむ。