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留学体験・協定校情報
静宜大学での生活
人文学部社会科学科 3年
留学期間2016年9月~2017年1月
私は静宜大学で過ごした時間の中で、一番印象に残っていることはやはり中国語の授業です。中国語の授業は、月曜から金曜の朝8時から昼2時まであります。日本で大学へ通っていたときは、始業時間は一番早くても9時だったため、朝の7時に起きなければならない生活は、私にとって辛いものでした。さらに授業内では、先生たちは中国語で話をするため、普段聞きなれていない中国語を理解するためには、一字一句聞き逃さないように、ずっと神経をとがらせて先生の話を聞いていたため、その日の中国語の授業が終わったあとは、いつもひどく疲れていたことを覚えています。
しかし私が約8カ月間もの間、毎日楽しく授業を受けることができたのは先生とクラスメートのおかげです。
中国語の授業は1クラス約10人で形成されています。そして静宜大学は世界中の大学と協定校であるため、生徒の国籍もさまざまです。私は留学以前、外国人と一緒に授業を受けた経験がなく、授業当初はとても緊張していました。授業内や休み時間などには彼らとどんな話をすればいいのか、私のつたない中国語を理解してくれるだろかなどさまざまなことを不安に感じることもあり、私は勝手に自分の中で彼らに対して壁を作っていました。しかしながら授業環境に慣れ、中国語が少しずつ話せるようになると、彼らと自然に中国語を使って話せるようになっていました。そして彼らと仲が良くなって感じたことは、彼らと私は何も変わらないという事、です。私と彼らの文化や言葉は違っても、中国語を学びに来て、なれない土地や文化にとまどいながら生活している外国人だ、という点で私と彼らは一緒なのです。そして今まで勝手に彼らに対して壁を作っていた消極的な自分がとても恥ずかしくなり、前よりも一層彼らとたくさん話をするように努め、仲を深めることができました。そのあとは、みんなでクリスマスパーティーをしたり、自分の国の料理を作り合ってみんなでパーティーをしたりと、たくさんの楽しい思い出を作ることができました。私たちはレベルが一番下の中国語のクラスであったため、つたない中国語でしたが、習った少しの中国語を一生懸命使いながらする会話はとても楽しいものでした。
そして先生たちは、生徒一人一人に親身になって中国語を教えてくれて、私たちのレベルにあった授業を行ってくれました。私は最初レベルが一番下の授業であったため、先生が話している内容が一つも分かりませんでした。しかし先生は簡単な英語を使いながら、私たちが理解しやすいように教えてくれて、分からないところがあると、ゆっくりと、その生徒が理解するまで説明してくれました。そして先生によって授業の方法が異なり、ゲームをやったり、自分たちで会話文を作ってみたりと、さまざまな方法で楽しく中国語を学ぶことができました。毎日が一味違う授業であったため、今日はどんな授業なのだろうといつも授業を楽しみにしていたことを覚えています。私は華文中心のすばらしい先生たちのおかげで中国語を学ぶことを心から好きになることができました。
私は当初半年間だけの交換留学の予定でしたが、留学が終わる直前に、期間を半年延長しました。中国語を勉強し続けたいという気持ちだけでなく、さまざまな国の人と異文化交流をもっとしたい、茨城大学では学べないことをもっと学びたいと強く思ったからです。そして私は留学期間を延長したことに何も後悔はありません。私にとってこの8カ月間はこれまでの人生の中で一番有意義で充実していた時間でした。