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日本語研修コースレベル4(総合)/日本語教員養成プログラム ― 勝田中等教育学校との授業連携②(12月4日(木))
日本語研修コースレベル4(総合)を履修する留学生12名と、日本語教員養成プログラム「日本語教授法I」を履修する日本人学生13名は、ひたちなか市の勝田中等教育学校の3年生22名と授業交流を行い、「地域で外国籍住民が安心して暮らすにはどうすればよいか」をテーマに、未来の学校・社会について考えるプロジェクト活動を進めています。
12月4日(木)、茨城大学の学生と勝田中等教育学校の生徒は、外国人住民が多く暮らす常総市を訪問しました。午前中は、企業と外国人材との対話を通じて地域の課題を考えるべく、ライフサポート山野、三和食品、リステップの企業担当者から、外国人材の受け入れや職場での工夫について話を聞きました。学生からは「寮やイベントなど企業の努力を知ることができた」「外国人は安い労働力ではないという現実や、地域で生活者としてのつながりを持つことの重要性を学んだ」という声がありました。また、「依存先が会社一つになる現状に課題を感じた」「外国人が本当にやりたいことなのか、押し付けになっていないか考えるべき」という批判的な視点も出されました。
昼食はスリランカ料理店「ランディワ」でとり、亀仙人街の散策を通じて多国籍の文化に触れました。学生は「スリランカ料理は初めてだったがどれもおいしかった」「インドネシアの留学生と辛さ文化の違いを話し、日本食は“プレーン”だという意見が面白かった」と語っています。
その後、つくば市にあるスリランカ寺院「スリ・サンブッダローカ寺」を訪問し、宗教文化の理解を深めました。「畑の中に突如現れる異国の建物に驚いた」「宗教は外国人にとって心のよりどころであり、コミュニティ形成に重要だと学んだ」という感想が寄せられました。
午後は、茨城NPOセンター・コモンズの藤本ゆりこ氏による講話を聞き、常総市における外国籍住民の現状や支援活動について学んだ後、「地域で外国籍住民が安心して暮らすには私たちはどうすればいいのか」をテーマにグループディスカッションを行いました。話し合いではさまざまなアイデアが出され、藤本氏の実体験に基づくコメントをもとにさらに考えを深めました。
今後は今回の訪問や議論をふりかえりながら、理想的な学校や地域のあり方についてグループごとにアイデアをまとめ、発表する予定です。





