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実績報告

基盤科目「ビジネスコミュニケーション」企業訪問―地域の現場から学ぶ実践的コミュニケーション

基盤科目「ビジネスコミュニケーション」では、地域企業と連携したプロジェクト型学習の一環として、2026年5月に企業訪問を実施しました。学生たちは教室を飛び出し、それぞれの企業を実際に訪問。現場の雰囲気を体感しながらヒアリングを行い、課題の理解を一気に深めていきました。

今回の訪問で多くの学生が実感したのは、「実際に行ってみないとわからないことの多さ」です。事前に経営者からお話を聞いていたにもかかわらず、現地ではまったく違う印象を受けたという声も少なくありませんでした。

例えばKids Creationでは、英語が自然に飛び交う環境の中で、子どもたちがいきいきと発言する姿が見られ、「想像していた以上に主体的な学びが実現されている」といった驚きの声が上がりました。また、施設の広さや自然環境、空間の使い方、子どもが一人で落ち着ける場所の工夫などは、実際に訪れてこそ実感できる魅力であり、学生にとって強い印象として残りました。

菊正塗装店では、「塗装店のイメージを覆す明るく開放的な雰囲気」や「社長と社員の距離の近さ」に驚く声が多く聞かれました。社員同士の関係の良さや風通しの良さが感じられる一方で、「リーダー育成」や「業務分担のあり方」といった、組織運営に関わる課題にも学生は目を向けています。現場を見たからこそ、表面的な印象を超えて深い問いが生まれている点が特徴的です。

パルアップの訪問では、企業と学生の「方向性のすり合わせ」が大きく前進しました。現地での対話を通じて、イベント企画や新規事業のアイデアがより具体的になり、「やってみたい」で終わらない現実的な提案へとつながる手応えが得られました。また、世代や立場によってニーズが異なることにも気づき、地域全体を視野に入れた発想の重要性も見えてきました。

また、KJ-NETWORKが運営するカフェレストラン「ルリアン」の訪問では、空間づくりと体験価値の重要性を実感する機会となりました。空き家をリノベーションした落ち着いた店内には、「人と人とがつながる場所」というコンセプトが表れており、スタッフと来店者の距離の近さも印象的でした。当日は実際にメニューの試食も行い、味や見た目、満足感といった要素を体感しながら、店舗の魅力を多面的に捉えることができました。

企業訪問を終えた学生たちからは、「もっと知りたい」「もう一歩踏み込んで考えたい」という声も多く挙がりました。
例えば、
・どのようにすれば施設の魅力を訪問前に伝えられるのか(情報発信)
・地域のニーズと提案は本当に合っているのか(調査・分析)
・組織内での意思疎通はどのように行われているのか(コミュニケーション)
といった、次の探究につながる問いが生まれています。

今回の企業訪問は、単なる見学ではなく、「現場を起点に考える」学びの入り口となりました。教室の中では見えなかったリアルな課題や魅力に触れたことで、学生たちの視点はより具体的に、そして多角的に広がっています。

今後は、これらの気づきをもとに、より実践的で実現可能性の高い提案づくりへと進んでいきます。地域企業と学生が対話を重ねながら、共に価値をつくっていくプロセスそのものが、本授業の大きな魅力となっています。