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実績報告

多文化共生を支える「やさしい日本語」——利根町職員研修の実施

2026年6月26日、利根町において「多文化共生職員研修~みんなちがって,みんな町民~」が開催され、茨城大学グローバルエンゲージメントセンター准教授の瀬尾匡輝が講師を務めました。本研修は、町職員を対象に「やさしい日本語」の考え方と実践的な活用方法を学ぶことを目的として実施されたものです。
近年、利根町では、大学や日本語学校が立地していることもあり、留学生をはじめとする外国人住民が増加しています。それに伴い、言語や文化の違いによる情報伝達の難しさや、住民間のコミュニケーションの課題も見られるようになってきました。本研修は、行政サービスの質の向上と、誰もが安心して暮らせる地域づくりを目指して企画されました。
当日は午前・午後の2回に分けて実施され、各課から職員が参加しました。研修は講義だけでなく、ワークショップ形式で進められたことが特徴です。参加者はグループに分かれ、日常の窓口業務を想定したロールプレイを行い、「やさしい日本語」に言い換える実践に取り組みました。また、実際の行政文書をもとに、より分かりやすい表現へと書き換える演習も行いました。専門用語や行政特有の表現を見直し、相手にとって分かりやすい言葉に置き換えることで、自らの言語使用を振り返る機会となりました。
また、本研修には茨城大学に在籍する交換留学生2名(インドネシアおよび台湾出身)も参加しました。ロールプレイでは、留学生が実際に外国人住民役となり、職員と対面でやり取りを行いました。さらに、行政文書の書き換え演習においても、留学生の視点から「分かりにくい点」や「伝わりやすい表現」についてコメントが寄せられました。参加者からは、「実際に伝わりにくい場面を体験できた」「相手の立場に立つことの重要性を実感した」といった声が聞かれました。留学生にとっても、自らの経験を踏まえて地域に関わる貴重な学びの機会となりました。
今回の取り組みは、大学が地域社会と連携し、多文化共生の実現に向けた実践的な学びを創出する一例といえます。茨城大学グローバルエンゲージメントセンタ―では今後も、地域と協働しながら、誰もが安心して暮らせる社会の実現に貢献していきます。