学生による茨城観光・生活紹介

Project

留学・手にした未来

インタビュワー:永島彰人、Hasan Ramadhan Fadel

プロフィール

John Saddekniさん
2015年9月から2016年8月まで茨城大学に留学。その後、習志野市の中学校で3年間ALTとして勤務。現在はUAB (University of Alabama at Birmingham)の大学院に在学中(2023年1月時点)。

茨城大学を選んだ理由

永島:交換留学プログラムで茨大に来られた理由は何ですか?他にも選べる学校はあったと思いますが。
John:UABの友だちが2013年から2014年まで茨大に留学して、日本語がすごいペラペラになって、楽しかったって話してくれて。その人の後に高校の同級生も茨大に行って、「ここ最高」という話をしてくれて、アラバマに来てくれた茨大の学生とも仲良くなって、「やっぱ行くしかない」みたいな感じになっちゃったんです。

ジョンさん(写真右)

留学中にカルチャーショックを受けたこと

永島:何かアメリカと日本で違いがあって、びっくりしたことはありましたか?
John:すごい話があるんですけど、茨大の駐輪場から友だちが国際交流会館【=茨城貴大学の留学生向けの寮】からレンタルしている自転車が盗まれて。
永島:えっ?!
John:で、その盗んだ人(?)が次の日、駐輪したみたいなんですよ。また同じ駐輪場に。よくわからないですけど(笑)それで自転車を見て、僕と友だちと会館のチューターの1人がそこで待っていて、泥棒さんが戻ってきて乗ったから「すみません!!」って声かけて、止まってもらったんですよ。「それ、国際交流会館の自転車ですから戻してください」って話したら、「あ、すみません!どうぞ」って。「あ、ちなみにチェーンがおかしくなってるので、直してから戻します」と言って、チェーンを直してくれました(笑)。これ、すごいカルチャーショックでしたよ。アメリカだったら、多分喧嘩になるんですけど、日本だとチェーン直してから戻すっていう話になりましたから。優しい(?)泥棒でした。
永島:それは、うーん...、優しいのかな。違う気が...。
John:盗んだというか借りていたのかな?
永島:何か勘違いがあったのかもしれないですね。
John:これ記事に書けないから、もうひとつ考えましょうか(笑)?
永島:面白いからいいと思いますけど、一応お願いします(笑)。
John:良いことを思い出しましょう。
永島:はい(笑)。
John:例えば、コンビニの便利さとかバスや電車の綺麗なところとかですね。
永島:コンビニでよく買っていたものはありましたか?
John:からあげですね。
永島:普通のですか?
John:スパイシーがいいかな。
永島:僕もスパイシー好きですね。
John:茨大にいた時はミニストップがなくて、そこには今より小さいブックエースがあって。で、今はブックエースがあっちに行って、ミニストップが出来て、やっぱミニストップがあるのは羨ましい。
永島:そうですね。目の前にあるのは楽ですね。
John:あとマクドナルドが近くにあったという伝説がありましたね。
永島:僕も看板に書いてある地図にマクドナルドって書いてあって驚いた覚えがあります。
John:今は大工町にしかないですからね。ちょっと遠い。
永島:そうですね。
John:パンを食べたかった時はちょっと大変でしたよ。けっこうラーメンの街だから。
永島:確かにラーメン屋さん多いですね。
John:やっぱ東京は人が多いですけど、パンが食べられるのはいいですね。

留学経験がもたらしたこと

Hasan:何か日本に来る前と後で違いを感じましたか?
John:私は大学で日本語を勉強していたので、この留学についても大丈夫だろうと思っていました。でも、日本に来てみると全然理解することが出来なくて不安になりました。周りの人が楽しそうにしているのを見て、寂しくなってきました。「ああ、このままでは友だちができないな」と。もっとみんなと話したいのに自分自身を表現できなかったんです。それがきっかけになりました。その頃の私はとにかく「この人たちと友だちになりたい」と思って、会館の部屋でかなり勉強しました。あと、たくさん話すようにもしました。日本人とだけでなく、韓国人やタイ人の既によく話していた人たちともです。会話ができるようになるまで5、6か月かかったと思います。それでも、茨大を離れてから振り返ってみて、達成感がありました。「うわぁ、こんなに上達したのか」と感じました。たくさんの友だちもできましたし、それは素晴らしいことでした。
Hasan:みんなと日本語で話すことがモチベーションになったんですね。良いことだと思います。私は5、6か月では日本語をそう上手くは話せません。
John:でも、茨大の中で生活していれば良くなると思います。茨大の会館に住めば、きっとすぐに上達しますよ。
Hasan:そうですね。

Comment from writers:

1年間、充実した日々を過ごされたことがインタビュー中によく伝わってきました。様々な出来事から刺激を得ながら、Johnさんご自身で、留学後も含めた日本での生活を形作られていった様子が想像されます。私もJohnさんを見習って、自分自身の能力に磨きを行かなければと奮い立たされているところです。(永島彰人)