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留学体験・協定校情報

日本との違いを積極的に楽しむ

農学部

留学期間2022年度研修 AIMS派遣プログラム

授業で学んだ専門的な内容について

 Traditional fermented food は授業名の通りインドネシアの発酵食品について学んだ。内容は製造法や材料、製造に関連する微生物の働きや健康上の利点などについて学ぶ。食品微生物学に似ている。数回のプレゼンがあり、インドネシアの発酵食品と外国のものとの比較や、製造法をどう改善できるかなどについて調べた。日本の発酵食品についても学ぶので日本との違いが学べて面白かった。
 Microbial bioremediation は微生物を用いて農業が原因の環境汚染を防止・改善する方法などについて学んだ。
 Basics of fish technology は魚の構造・処理法など魚や漁業について幅広く学んだ。担当の先生の一人は日本で博士号を取られた方で、日本語が少し話せる優しい先生だった。
 Introduction to livestock production science は反芻動物、乳牛、家禽、豚など家畜について幅広く学んだ。
 Basic animal nutritionは飼料の栄養素、動物の栄養化学について学んだ。茨大の食品機能学、代謝生化学の家畜verのような授業。

海外の大学で授業を履修するにあたって工夫した点および反省点

 英語の授業を2時間近く集中して聞いているのは無理なので周りの生徒と授業内容について話したり、雑談しながら聞いていると集中力が持つ。授業資料は聞かないとくれない先生もいるため、直接お願いするか授業のグループチャットで聞く、もしくは同じ授業を取ってる生徒にメッセージを送れば大抵は手に入れられる。

多様な文化・価値観に触れることで得られたこと

 インドネシアの多様な文化・価値観は新たな環境を理解し、慣れる努力をする態度を身につけさせてくれた。最初は日本の環境と全く異なり毎日戸惑いの連続だった。だが生活していると宗教や気候の違いについて学ぶうちになぜ物事がそのようなのかが少しずつ理解できるようになり、戸惑いが新たな発見に変わった。新しい環境や日本と異なる点に対して苦手意識を持ち続けるとネガティブな気持ちになることが多くなり、留学をあまり楽しめないと思う。留学中はその環境を変えることができないとわかっているなら異なる環境に対する態度を変えてみる、慣れようとする努力をする、日本との違いを積極的に楽しむなどの態度を得られた。

留学で得た知識・経験を,自身の将来にどのように活かしていくか

 改めて海外の人と触れ合うことの楽しさや、日本とは異なる環境で生活する新鮮さを実感することができた。日本では体験することのできない環境や文化、日本人との物事に対する考え方の違いなど留学することでしか得られない知識・体験を得られて人として成長できる留学だったと思う。留学前はインドネシアについての知識はほぼなかったが、留学を経てこの国についてより学びたいと感じた。得られたことを具体的にどう活かせるかはまだわからないが、留学前よりは様々なことに対して興味を持つことができただけで自身の将来の幅は広がったと感じる。

派遣先大学で特に良かった点

 ガジャマダ大学には18も学部があるため、様々な学生がいる。頻繁に会うことはないがクラブやスポーツイベントに参加すれば他学部でも友達ができるかも。大学の学祭的なイベントが定期的にあり、規模も大きくてとても楽しい。他大学からの日本人留学生もいるので日本人の知り合いもできる。(他学部なので一緒に授業を受けることはない)先生方に日本で学位を取得された方たちもいて、日本語で話しかけてくださったりしてとても優しい。UGMが位置するジョグジャカルタ全体のいい点としては、観光地がたくさんあり週末にやることや訪れる場所が尽きるということはまずない。駅、空港も近くにあるのでジョグジャカルタ以外の場所への旅行もしやすい。また国内でも特に物価が安く、お財布にとても優しい。インドネシア料理の食事なら平均で一食15,000~50,000ルピア(12/2022時点で約130円~440円)。洋食、日本食(丸亀、ラーメン、吉野家など)もモールに行けばたくさんある。

同じ大学へ行く後輩へのアドバイス

 動物科学部(Fapet)で受ける授業はほとんどの現地生徒が受けるものとは異なり、すべて英語で開講されるIUP(International Undergraduate Program)で受ける。授業は15人程度の少人数で行われる。しかし、現地生徒が授業を休み、茨大生を含めて4人だけで受けたことや、授業振替・休講の連絡が直前に送られてくる、最悪送られて来ないということもあり振り回されることが多かった。
 UGMに限ったことではないが、インドネシアや東南アジアの国は気候、食文化、生活様式など日本とは全く異なる点が多いため体調を崩しやすい。自分は元々体調を崩しやすい体質のため月一で熱+下痢になっていた。個人差はあるが、留学中一度は体調を崩すと思って臨むべきだと思う。インドネシアにももちろん薬やポカリスウェットなどがあるが、不安なら日本から持ってくるのもあり。UGMのクリニックは無料で診てもらえるので海外保険・お金を使うことはなかった。