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研修に行った堀江さんへインタビュー

2022年度2月~3月にベトナム・ハイフォン大学で行われた「ベトナム短期海外研修」に参加した堀江瞬さん(工学部3年生:研修参加時)にインタビューをしました。
研修でどんなことをして、どんなことを感じていたのでしょうか。

研修に参加した理由

瀬尾: 堀江さんはどうしてベトナムの短期研修に参加されたんですか。
堀江: 大学生になったら、部活とかサークルとかやりたいなと思うことってだいたいの人はあると思うんですよ。私はそれが海外に行くことだったんですよ。ベトナムに行くまでは海外に行ったことがなかったので海外に強い憧れを抱いていたというのもありますね。
瀬尾: ただ、堀江さんの場合は、新型コロナウィルスで大学生活のほとんどの期間は海外に行けなかった時期がありましたね。   
堀江: そうなんです。私が大学1年生の頃に世界中で流行り始めてしまったので、ほとんどの課外活動が中止になってしまいました。国際交流もその中の1つで、それまでも海外研修はたくさんあったんですが、すべて中止になりました。そして、私もそのウイルスを言い訳にして何も行動を起こさなかったんですよ(笑)。2年次以降にはオンラインでの国際交流活動もあったそうですが、重い腰が上がらないのと「やる気がおきない」、「大学の勉強が忙しい」というのを言い訳にして全部スルーしてきました。当時の自分を叱ってやりたいですね(笑)     
瀬尾: そんな状態だったのに、短期研修に参加しようと思ったんですね。
堀江: 3年前期まではのほほんと過ごしてきたんですけれども、3年後期になって、「なんかやらんと就活で話すネタがなくなるな~」と焦り始めたんです。そんな矢先に、偶然にも春季短期海外研修の案内を見かけて、藁にも縋る思いで参加を決めたんです。その時は10日間のベトナム研修と3週間のマレーシア研修があったのですが、10日間のベトナム研修のほうが安いし気軽に行けるなと思って、かなりいい加減でしたけどベトナム研修への参加を決めました。

ハイフォン大学周辺
ハロン湾

研修に参加してよかったこと

瀬尾: それで研修に参加してどうでしたか。
堀江: かなりいい加減な理由でこの研修に参加した私でしたが、今はこの研修に参加してよかったと心から思っていますよ。ここで全部言うとめっちゃ長くなるので、2~3個に絞って詳しく話そうと思います。
まずはありきたりですが、異文化に触れられたことがよかったですね。異国なので、目で見たもの、感じたもの全てが新鮮で刺激的でした。私の場合、初めての海外だったので余計にそうだったのかなと感じています。例えば、派遣されたベトナムのハイフォン大学の近くでは、バイクも車もビュンビュン通っていて、この状況で道路を横断するのはかなり勇気が必要でした。そして、ハイフォンの近くには世界自然遺産にも登録されているハロン湾があったんですが、ハロン湾の風景は写真で見るよりも何倍も迫力があってきれいでしたよ。
瀬尾: とても素晴らしい
堀江: ええ、それに、ハイフォンの方々に出会えたこともよかったです。ハイフォン大学の人たちはかなりフレンドリーな人が多かったですよ。みんな明るく話しかけてくれるので、本当によかったのですが、たまにそのテンションの高さに翻弄されました(笑)。でも、ハイフォンの方々の暖かさに私自身とても救われたところもありますよ。それに、ハイフォン大学の学生の2人が今年の9月から交換留学生として茨城大学に来ました。そのうちの1人とは仲がよかったので日本でまた会えて本当にうれしく思いました。それに、ベトナムで会った時と比べて、彼女の日本語はかなりうまくなっていて、とても感動しました。短期研修が終わってもこういう縁が続くというのはなんとも感慨深いものですよ。


瀬尾: 10日間の関係にとどまらないのがいいですね。
堀江: はい、そして、最後によかったことは研修に参加した他の日本人の学生に出会えたことです。国際交流というと、異文化に触れることや現地の人とコミュニケーションをとるといったことを想像するかもしれません。実際それは間違っていないとは思います。でも、私はそれだけではないと思うんですよ。最初こそみんなよそよそしかったんですが、2日目あたりから打ち解けることができ、かなり仲良くなることができました。滞在したホテルでは、自分は3人部屋だったのですが、ベトナムに行くまでは私は他の2人のことは全く知らなくて、その2人も互いに知らなかったそうなんです。でも、私たちはすぐに仲良くなることができました。やっぱり10日間飽きなかったのは個性が強い日本人の学生がいたからだと思います。
瀬尾: 個性が強い(笑)。堀江さんも人のことを言えませんよ。
堀江: ははは、それはそうなんですけれども(笑)。私の場合、工学部で、それにたった1人の3年生で、研修に参加した学生は人文社会科学部の学生が多かったり、工学部の他の学生も1年生で、私の知らない学生が多かったから、余計にそう感じたのかもしれません。でも、普段大学で会うことのない人との出会いはいいものだなと感じましたよ。この写真はハロン湾と成田空港で撮ったものなんですが、ハロン湾ではタイタニックのポーズをしてみました。成田空港到着後は、「みんなお疲れー」ということで撮りました。みんな本当に仲良しになれたなと思います。

ベトナムの食べ物

瀬尾: ベトナムでの食べ物はどうでしたか。
堀江: 結論から言うとおいしいものばっかりでした。ただ飲み物に関しては日本のと比べて甘いものが多かったので初めてベトナムに行く人はそこに違和感をおぼえるかもしれません。でもおいしいのでぜひ飲んでみてくださいね。
瀬尾: あれ? この写真は何ですか。
堀江; これですか? 1枚目はハイフォンで有名なカフェの「No café 1986」の飲み物の写真です。ここで初めてハイフォン大学の学生たちと交流をしました。とてもおいしかったし、楽しかったですんです。

No 1986cafe

堀江: この写真はジョリビーというチェーン店の写真ですね。この時はチキンとパスタとポテトのセットみたいなのを頼んで、ハイフォン大学の学生さんといっしょにいただきました。

ジョリビー

堀江: そしてこれは春巻き(スプリングロール)です。ハイフォン大学でみんなでいっしょに作りました。ベトナムの食べ物の中で一番好きです。毎日でも食べたいなと思うくらいおいしかったですよ。

春巻き(スプリングロール)

研修での経験を今後どう生かすか

瀬尾: 堀江さんは今後ベトナムでの研修の経験をどう生かしたいと思っていますか。
堀江: ハイフォン大学の学生はフランクと言うか素直な人が多かったです。自分は内気なので余計にそう感じました。是非ともかれらのそういう部分を見習いたいですね。あと、ハイフォンの学生は英語が堪能でした。私は英語が得意でなかったので、伝えたいことをうまく伝えることができなかったり、相手の発言を正確に聞き取れなかったりしたことが多かったです。そこで悔しいというかもどかしさを感じました。だから、今は英語の勉強を始めるようになりましたね。
瀬尾: へー。
堀江: それから、プログラムで、小学校や中学校に行って日本語を教えるという活動がありました。そこで、自分たちが当たり前のように使っている言葉が他の人からしたらよくわからないということがありました。また、教える上で日本語に関して自分でもわかっていないことが多かったです。

今後研修に参加する人へのメッセージ

瀬尾: 最後にこれから研修に参加する人へのメッセージをお願いします。
堀江: 頑張ってください。
瀬尾: え? それだけ?
堀江: いやいや、それだけじゃないです(笑)。やっぱり楽しむことを忘れないで欲しいですね。正直頑張らなければいけないことなんてほとんどありません(笑)。失敗しても周りの人がフォローしてくれます。みなさんの想像の一億倍は楽しいと思います。
瀬尾: 確かに現地の学生や先生だけじゃなくて茨城大学の学生も含めて、みんな助け合っていましたね。
堀江: そうですね。だから、現地の人や一緒に行く日本人学生とはできるだけ仲良くしたほうがいいですよ。現地の人と仲良くしておけばおいしいお店に連れて行ってくれるし、こういう機会でないとなかなか出会うことができない他の茨城大学の日本人学生と関わることはとても刺激的だと思いますよ。だけれども、体調管理には気を付けたほうがいいですよ。具合が悪くなったらすぐに先生や周りの人に言ってください。そうしたらみんな助けてくれますよ。
瀬尾: 堀江さん今日はありがとうございました。