学生による茨城観光・生活紹介

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ハイフォンのソウルフード、バインダークア

取材日:9月12日
筆者:高橋菫、杉浦春奈

ベトナム料理といえば、フォーや生春巻きを思い浮かべる方が多いかもしれません。ベトナムの数ある郷土料理のなかで、今回はベトナムハイフォン市の人気フード、“バインダークア”について紹介します。
バインダークアとは、Bánh đa (バインダー)=サトウキビ、Cua(クア)=カニという意味で、カニベースのスープにサトウキビを練りこんで平らにした麺が入った料理です。 バインダークアの歴史は、16km離れた村(làng Lạng Côn, huyện Kiến Thụy)の伝説に由来しています。 10世紀に、教師として働いていたChu Xích Côngという男性が現在のベトナムの中央地域で戦争に行くために将軍として王から法廷に送られました。 長い行進の過程で、Chu Xích Côngは小麦粉から作られたドライライスペーパーを作成し、沸騰したお湯を加えるだけで食べられる、保存しやすいライスペーパーにしました。数世紀後、ハイフォンの人々は多くの特製材料を加えて提供し、現在のかたちになったとされています。

そんな約10世紀の深い歴史を持っているバインダークアですが、 今回は、そのバインダークアを提供しているお店の中でトップ5に入るおいしさを誇る有名店、Bánh đa cua 26 Kỳ Đồngを訪れました。

 

お店の外観

 

基本情報

店名:Bánh đa cua 26 Kỳ Đồng
住所:26 Kỳ Đồng, Quang Trung, quận Hồng Bàng, thành phố Hải Phòng
電話番号:+84  96  233  36  89
営業時間:午前6時から午後8時
Website:Facebook

Bánh đa cua 26 Kỳ Đồngは約30年前に始まり、ご家族で経営されているそうです。お店の26という名前は、店前の通りの名前からとられました。
店頭には、スープ、かに、豚肉、きくらげ、タコ、エビ、クーシンサイなどのトッピングが並んでおり、好きなものを注文できます。麺(バインダー)の原材料は米粉で、焼いた砂糖を入れることで伝統的な茶色になります。
お店のこだわりは、着色料、化学調味料を一切使っていないこと!新鮮な具材とお店の方こだわりの麺を味わえます。オーナーさんは親切でチャーミング、インタビューに丁寧に対応していただいた姿が印象的でした。
繁忙期は夏で、毎日約300個売れるそうです。現地のサラリーマンから、観光客まで幅広いお客さんが訪れます。

 

トッピング

スープ

 
メニュー

 

好きな具材を注文することができ、値段は日本円で150円ほど。
しそなどの生野菜と食べることが一般的で、人気のトッピングは豚肉(ミンチ)だそう。


 

それでは、バインダークアをいただきます!
魚介類や野菜など具沢山で、スープはカニの味が、揚げたきざみネギが香り高くとてもおいしいです。お好みでトウガラシやライムを加えます。
あっさりした魚介系のスープとシーフードや野菜のトッピングは日本人好みのフードですね。

今回は、ベトナムで人気のバインダークアを紹介しました。具沢山で一品で満足できるフード、それが150円ほどで食べられるのはとても魅力的です。注文してからすぐに作ってくれるので、現地では朝食として食べる方もいるそう。麺料理といえば日本ではラーメンがありますが、バインダークアは野菜、魚介類が多く入っているので、ヘルシーで罪悪感なく食べられそうです。日本でバインダークアを提供しているお店は少ないので、ベトナムを訪れた際にはぜひBánh đa cua 26 Kỳ Đồngで本場のバインダークアを食べたいですね!

取材に協力していただきありがとうございました。