キャンパス内で国際交流をしたいみなさんへ

Have international exchange

国際共修科目

国際共修とは、「言語や文化背景の異なる学習者同士が、意味ある交流(meaningful interaction)を通して多様な考え方を共有・理解・受容し、自己を再解釈する中で新しい価値観を創造する学習体験」(末松, 2019:p. iii)のことで、「意見交換、グループワーク、プロジェクトなどの協働作業を通して、学習者が互いの物事へのアプローチ(考察・行動力)やコミュニケーションスタイルから学び合」(末松, 2019: p.iii)います。茨城大学グローバルエンゲージメントセンターでは、協定校からの交換留学生、学部留学生等と日本人学生がともに学ぶ国際共修科目を基盤教育科目、5学部混合地域PBL科目、グローバル英語プログラム科目で開講しています。

末松和子(2019)「はじめに」末松和子・秋庭裕子・米澤由香子(編)『国際共修─文化的多様性を生かした授業実践へのアプローチ』(pp. i-iv.)東信堂.

 

基盤教育科目

人間とコミュニケーション:Japanese Pop Culture B【第2クォーター】

英語で開講される科目です。『ドラえもん』、アメリカと日本では少し違っているってご存知ですか。また、『巨人の星』がインドで「ローカライズ」されて放映されているって知っていますか。この科目では、アニメや漫画の商業化と国際展開について学びます。加えて、アニメ『ガールズアンドパンツァー』の舞台になっている大洗へのフィールドトリップを行い、聖地巡礼についても学びます。


2021年度は新型コロナウィルスの感染拡大により、オンラインによるフィールドトリップを行いました。


フィールドトリップの後、最終的にはポスター発表という形で報告を行います。

人間とコミュニケーション:International Exchange 【第3・第4クォーター】

英語またはバイリンガルで開講される科目です。International Exchangeでは、国内外の学生が交流することで海外の文化について学び、理解を深めます。学生自身が興味のある国、または地域について積極的に調査し、プレゼンテーションを行います。さまざまな文化的背景を持つ学生との議論を通して、コミュニケーション能力を向上させることを目的としています。また、特に将来留学を計画している学生には、留学の目的を明白にし、計画を立てることで異文化理解や適応準備を行う機会を提供しています。

 

グローバル・スタディーズ: Communication in Global Context A/B 【第1・第2クォーター】

英語またはバイリンガルで開講される科目です。Communication in Global Contextでは2クォーターにわたってコミュニケーション研究の基礎について学びます。講義では、個人間の「対人コミュニケーション」から社会全体の「マスコミュニケーション」まで、幅広い分野をカバーします。また、国際比較や文化比較を通じて異文化理解能力やコミュニケーション能力を身につけることを目的としています。具体的には、Communication in Glocal Context Aでは言語コミュニケーション、非言語コミュニケーション、対人関係などコミュニケーションの基礎について学び、Communication in Global Context Bでは異文化ミュニケーション、マスメディアコミュニケーションなどの応用について理解を深めます。

 

グローバル・スタディーズ:Diversity and Social Issues in Japan A/B 【第3・第4クォーター】

英語で開講される科目です。Diversity and Social Issues in Japan Aでは、アイヌ、在日コリアン、ニューカマー、「ハーフ」などの日本における民族的・人種的マイノリティに焦点をあて、「日本人」とはなにか、多様性とはなにかを考えます。Diversity and Social Issues in Japan Bでは、抑圧と特権性という観点から、外国人労働者の問題、貧困、ジェンダーなどをテーマとして、日本における社会問題を考えます。授業では毎回グループディスカッションを行い、議論を深めます。

 

思想・文学: Communication and Mindset in Japanese Society A/B 【第1・第2クォーター】

英語またはバイリンガルで開講される科目です。この授業では、個人主義vs.集団主義、自己解釈、甘え、遠慮、察し、ハイコンテキストvs.ローコンテキスト、内集団外集団、不確実性回避、など様々な異文化心理学に基づいた知見を学びます。英語でのコミュニケーションをより効果的に行うために、日米のコミュニケーションパターンの類似点と相違点を体験的に学習します。ことばの使い方の違いだけでなく、文化の多様性の観点から、対人コミュニケーションに現れる違いについても学びます。

5学部混合地域PBL科目

地域志向科目:5学部混合地域PBL IV 【前期集中】

日本語で開講される科目です。ひたちなか市国際交流協会、日本語教室ルンルンの協力を得て、国際交流協会及び地域の国際交流ボランティア等からのヒアリングやディスカッション、活動見学を通して多文化化する地域の抱える問題を知り、地域の一員として地域の多文化共生のために何ができるかを考えます。 2021年度は、本科目を履修する学生は、オンラインで行われたひたちなか市国際交流協会の「国際交流文化祭」のお手伝いをしました。文化祭に向けて、履修生はひたちなか市国際交流協会の日本語教室ルンルンの学習者及び運営スタッフとグループになり、文化祭で上映するそれぞれの学習者の動画作成のお手伝いをしました。動画は、ヌンチャクの紹介、それぞれの国の料理の作り方の紹介、伝統的ダンスなど多岐にわたり、どれも興味深いものばかりでした。文化祭当日は、司会やタイムキーパーなどの運営スタッフとしても協力をしました。

グローバル英語プログラム科目

Studies in Particular Field 【第3クォーター】

英語で開講される科目です。「貿易ゲーム」や「ティフ星人はパセリを食べる」などのシミュレーションゲームを通して、世界と日本が抱える問題について考え、履修する日本人学生と留学生がこれらの問題を自分事として捉え議論をします。また、科目では、受講生達がグループに分かれて、それぞれが興味を持ったことについて調べ、報告をするプロジェクト活動も行っています。

 

Studies in Contemporary Japan 【第4クォーター】

英語で開講される科目です。プロジェクト型の科目で、留学生が抱える問題を考えて、それを解決するプロジェクト活動を行っています。科目では、ただ単に問題とそれに対する提案を考えるだけではなく、実際にアクションを起こすところまでをしています。 2015年~2017年度は、水戸市内在住の外国人を支援する活動、2018年~2020年度は、茨城大学の留学生を支援するプロジェクト活動を行いました。2019年度に学生が作成したプロジェクトは、こちらからご覧いただけます。

2020年1月29日、茨城大学学務部のStaff Development(SD)研修として、「留学生向け窓口対応のための『やさしい日本語』を考えるワークショップ」を行いました。 このSD研修は、大学内でのコミュニケーションに難しさを感じた留学生が、みんなに「やさしい日本語」を知ってもらいたいと思い、受講生達自身が企画しました。