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留学体験・協定校情報

全てが私の成長に

人文学部人文コミュニケーション学科

留学期間2018年9月~2019年5月

協定校情報留学報告書

 私は今、約8ヶ月の留学生活を終えて様々な思い出を振り返りながらこの留学体験談を書いています。留学をする前、自分の意志で決めたものの多くの不安を抱えていたことを思い出します。「自分の英語力で通用するのか…、」「大学の勉強についていけるのか…。」しかし、留学を経験した先輩は皆口を揃えて、留学をして後悔は一つもないしとても楽しかったと言うので、私もなるべくポジティブなことだけを考えるようにしていました。実際に留学生活を終えて今感じることは、先輩方と全く同じ気持ちです。今までの人生の中で最も自分と向き合うことができ、楽しいことも苦しいことも経験した時間でした。

 University of Wisconsin Superior (UWS)は小規模の大学で、学生と先生たちの距離がとても近いのが特徴の一つです。大半のクラスは10人から20人くらいの人数で行われディスカッションが中心です。私はこの少人数制に魅力を感じUWSを選びました。しかし、最初の学期はディスカッションについていくことができず、悔しい思いをしました。何が一番悔しかったかというと、英語が出てこないことではなく、そのディスカッションが日本語で行われていたとしても何を話していいのか分からなかったことです。その時から、授業で扱っているテーマはもちろん、様々なことについて自分の意見を持つということを大切にするようにしました。このことは簡単に思えて、常日頃から意識していないと出来ないことです。後期の授業では、完璧ということはできませんがディスカッションの輪の中に参加することは出来るようになりました。

 小規模の大学はメリットがたくさんあります。例えばクラスの中で友達が出来やすく、分からない所は聞きやすい環境だと思います。また、学食に行くと必ず知り合いやクラスが同じ人がいるので、積極的に話しかければ英語の練習にもなりますし、距離も近くなりやすいです。また、UWSは全校生徒の約10%が留学生のため、色々な国の人と知り合うことができます。また日本人も十数人在籍しています。留学するからには外国の人と友達になろうと強く思うかもしれません。もちろんそれは大切なことなのですが、だからと言って日本人の人とあまり話さないようにするなどのことはお勧めしません。なぜなら、私が刺激を多く受けたのは留学している日本人の人達だったからです。私が留学していた期間では、私以外留学生はいなく、他の日本人はみんな正規の学部生でした。彼らの多くは年下・年上に関係なく明確な目標を持っている人が多く、そのような人達と過ごす中で自分は将来どうなりたいのかと考えさせられました。また、先輩の就活の話などを聞く中で、日本にいた時には知らなかった職業を知ることができ、新たな選択肢を得ることができました。

 最後に、私が留学中に夢中になったことを少し話したいと思います。それはピアノを弾くことです。UWSの中には誰でもピアノを弾ける場所がいくつかあります。何となく始めたピアノでしたが、どんどん夢中になりほぼ毎日弾いていました。その甲斐もあってか、UWSの大きいイベントの一つCultural Night (様々な国の文化や衣装をパフォーマンスするイベント)で、日本人と韓国人の先輩に歌を歌うからその伴奏を弾いてほしいと頼まれました。時間はほとんどなかったのですが、これはやるしかないと思い、なんとか成功させることができました。留学前、勉強以外に何か一つ達成しようと決めていたのですが、私の場合それがピアノであり、継続することの大切さや新しいことにチャレンジすることの楽しさを学びました。

 大学4年間はあっという間に終わってしまいます。そのうちの1年間を留学にあてることはとても有意義なことだと思います。英語での授業は想像以上に大変で、悔しい思いをすることもあります。しかし全て良い経験となります。また、自分を見つめ直す時間にもなります。新しい環境や友人に出会い、新しいことをたくさん吸収できます。留学を決断するまでには様々な葛藤や不安を抱くと思います。私が言えることは、そのような不安がたくさんあっても、留学したいという思いが少しでもあるなら、勇気を持って留学をしてほしいということです。絶対に後悔はしません。全てが自分の成長に繋がります。この体験談が留学を考えている人の背中を少しでも押すことができれば嬉しいです。