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Have international exchange

留学生インタビュー

ボランティアを理解しよう!

デンディ、リン、ジン

2018年度後期日本語研修コースレベル4(総合)履修生

 最近、日本に住む外国人が増えてきました。外国人の日本での生活がしやすくなるようにどんなサポートがあるのか、外国人をサポートしている人がどう考えているのかを知りたいと思いました。そこで、外国人のサポートをしているボランティアの興野晴江さんにインタビューしました。
 興野晴江さんは「茨城アジア教育支援の支える会」と「茨城バングラデシュ友好協会」で20年以上ボランティアをしています。
 茨城アジア教育支援の支える会は主にラオスの農村部で学校を建てたり、幼稚園に保育の教材を提供したり、教育に関する指導をしたりする支援をしています。
 茨城バングラデシュ友好協会は、ベンガル語(バングラデシュの言葉)を勉強しながら、バングラデシュとラオスに対する支援活動をしています。

 

ボランティア活動を始めた理由

Q. どうしてこの活動を始めようと思ったんですか
 いろんな国の人と関わってみたいということが最初だったんですね。日本人だけじゃなくて、その他の国の人と関わっていろんなことを知りたいというのがあったんですね。それで、バングラデシュから茨城大学に留学していた人がいるんですが、その人とお友達になりまして、もう20年以上お付き合いさせていただいています。それがきっかけですね。それでベンガル語を勉強し始めたんです。
 もう一つのラオスのほうは友達から誘われて支援しています。一緒にやりませんかっていうことで、それで、これももう20年近いですかね。それで、活動をして外国の人達と関わっているうちに茨城大学にいた先生と友達になりまして、「多文化共生」の公開講座に出席するようになってから、いろんな国の人と関わりを持つようになりましたね。

Q. 今、だれにどんなサポートをしていますか
 今、サポートしてるのは、インドネシアの留学生って言ったらいいんでしょうかね。インドネシアから日本に来て日本語学校に在籍していた方々に対してサポートしています。日本語学校は2年間で終わったんですけれども、その後ずっと日本語能力試験に合格するための日本語のサポートをしてました。それで、みなさん優秀(ゆうしゅう)なんで、友達と毎週2時間ぐらいですけれど、皆さんはN2ぐらいは受かりましたね。


ボランティアのよかったことと大変だったこと

Q. ボランティアになってよかったことがありますか
 そうですね。私自身も勉強になっているっていうことですね。いろんな若い人との会話の中から、いろんなことに対して自分自身が勉強になってますね。今の若い人、外国の人と接して、いろんな国の違いに関しての考え方とか、行動に対して、自分自身が勉強になってます。

Q. サポートしている時大変なことがありましたか
 ありますね。本当に強く感じたことはないですけど、やっぱり言葉の問題もあるし、宗教の問題もあります。例えば、一番感じてるのはやっぱりイスラム教徒ですかね。一緒に食事に行っても食べられないものがありますから、食べ物とかでちょっと困るというところがありますよね。しかし、結構楽しくやってますよ。

Q. 大変なことを解決するためにどうしていますか
 まず、言語の問題は、日本語で押し切っちゃってますね。「こういうことですよね」って、「日本ではそういうことですよ」って、という感じでね。あとは、食べ物は、みなさんが食べられない物はすすめないようにしていますね。今はちょっともう体力的にも年なんで、色々できないから、私の家であまり作って、ご馳走したりということはしないですけれども、前は調味料から全部気にしていました。食べられる物で作るというようなことで。でも、今は外食が多いですね。


伝えたいこと

Q. 今後どのように発展させたいですか
 私たちのボランティアってあまり若い人がいないんですよ。私の年齢よりも年上の人が多いです。なかなか今みなさんは仕事していてボランティアに出てくれる人が少ないですよね。でも、若い人には、頑張っていただきたいですよね。

Q. 留学生に何かメッセージがありますか
 せっかく日本に来たんですから、日本のよいところも悪いところもたくさん見て、いろんな経験をしていって、帰っていただきたいです。で、一つでもいいから日本で経験したことを国に帰ってもらいたいです。そして、そのお役に立てればいいかなと思っています。


まとめ
私達は興野さんにインタビューして、様々なことが勉強になりました。外国人の日本での生活がしやすくなるように、どんなサポートがあるのか、外国人をサポートしている人がどう考えるかわかるようになりました。また、私達のような日本に住んでいる外国人にとって、そのようなサポートがとても役に立っていると思います。しかし、残念なことにボランティア団体には若い人があまりいないです。ですから、若い人がいたら、もっといいと思います。興野さんのご協力、本当にありがとうございました。