学生による茨城観光・生活紹介

Project

ハイフォンにおける料理文化の特徴
―“Buta Coffee & More”

取材日:2021年9月9日(木)
著者:リン・チー、アン・トゥ、フォン・ザン
ハイフォン大学と茨城大学の講師と学生

基本情報

料理名:マンゴーティー、ライチティー、パンケーキ
住所:79 Tran Phu、Ngo Quyen、Hai Phong
電話番号:0788497555
勤務時間:午前8時から午後10時
ウェブサイト:www.facebook.com/Buta.tea.fruits

 ハイフォンはベトナムの歴史とともに発展してきました。そして大きな進歩を遂げ、人々の生活はますます向上し、人々の経済格差は徐々に狭まってきています。 それでもなお、ハイフォンに暮らす人々の心の中で変わらずに永く生き続けるもの、無視することが出来ないもの、それは料理です。 私たちは、そのような価値のあるものたちが、世代を超えて受け継がれていくと考えています。

 

 

 私たちは日本×ベトナム交流プロジェクトに参加するにあたり、一見馴染みのある料理:バインダー、スパイシーバインミー、バインセオ、フルーツドリンクなどについて改めて学ぶ機会を得ることとなりました。私たちはこの記事を通して、私たちの経験とともに、新しい日本の友人である皆さんに3つの非常にユニークな飲み物と料理:マンゴーティー、ローズライチティー、バインセオを紹介したいと思います。
 今回、取材したお店は79 Tran Phuにあり、ハイフォンの中で最もにぎわう華やかな通りに面しています。この店はブタ ティー&フルーツと呼ばれています。ブタは、主にフルーツスムージーを扱い、とりわけマンゴーのスムージーはお店を象徴するものです。マネジャーによると、お店の名前は日本語の「豚」と3人のオーナーの誕生年*が豚年であることが由来とのことです。
(* ベトナムの干支には豚年があり、日本の干支の亥年にあたるもの)

 

 

 現在、ブタは創立3年目を迎えており、ハイフォンとサイゴンに3つの店舗を構えています。 ブタが主な客層としてターゲットにしているのは18〜25歳の若者です。 若々しくはつらつとした韓国風の装飾と10種類以上のドリンクメニューを揃え、各種ドリンクはさまざまなフレーバーがあり、 お客さんはそこから自由に選ぶことができます。 飲み物のクオリティーやサービス、お店のロケーションを踏まえると価格はかなり手頃で20,000~50,000ベトナムドン、 日本円にしておよそ96~240円です。(2021年9月現在)

 

 

 私たちはブタ・マンゴーとローズライチティーを注文しました。約10分後、店員さんがおなじみの紙ストローと飲み物を持ってきてくださいました。ブタもまた、プラスチック廃棄物の削減と環境保護を大切にするお店の1つです。
 ブタ・マンゴーは、その目を引く明るく黄色い見た目とたまらなく魅力的でおいしい味を武器に多くのお客さんから選ばれています。ベーシックなブタ・マンゴーは3つの層に分かれ、下から紅茶の層・白いチーズクリームの層・新鮮なマンゴーの層となっています。またアロエやタピオカといったトッピングをお好みで追加することもできます。

 

 

 次はライチティーです。ライチは夏のベトナムの代表的な果物で、甘くてフレッシュで栄養価が高い果物です。 ライチとバラの香りを組み合わせて作ったこの飲み物からは優しく、非常に魅力的な香りが漂います。 飲むときはただストローを差し込んで飲む、というのもいいですが、スプーンで優しくかき混ぜることでよりしっかりとライチティーの香りを楽しむこともできます。

 

 

 続いて、バインセオを紹介します。今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止のための規制により、お店への取材はかないませんでした。バインセオはベトナムの屋台料理です。 バインセオの皮は、米粉と水、少量のネギ、ターメリックパウダー、そして少量のビールを混ぜて作ります。 ターメリックパウダーを加えることで皮が黄色く、またビールの炭酸でパリパリとした触感になります。 中身には豚肉、椎茸、エビ、もやしを刻んで味を付け、スパイスで風味付けしながら炒めたものを使います。 はじめに中身の具材を炒めます。次に皮を調理するときは、焦がさないように油をできるだけ少なくし、低温を保つようにします。 皮がきつね色になったら取り出し、炒めた具材をのせ、半分に折ります。そしてお皿に盛りつけます。 バインセオを食べる上で特に欠かせないものはディップソースです。 ソースはヌクマム(ベトナムの魚醬)と砂糖をベースに、好みに合わせて唐辛子やニンニク、レモン果汁などを加えたものを使います。 食べるときはバインセオを食べやすい大きさに切り、コリアンダーやレタス、大葉といった生の葉野菜と一緒に食べてみてください。

 

 

 日本の皆さんへ、もしあなたがベトナムに来る機会があれば絶対にバインセオを試してみてください。 またブタのさまざまな飲み物と組み合わせるのもおすすめです。 フルーツの爽やかな味わい、バニラアイスクリームの滑らかな食感と相まってバインセオの味や生野菜の香りがさらに引き立ち、一度食べたらもっと食べたくなることでしょう。  
 プロジェクトに参加して記事を書いた、ということは私たちにとって初めての経験です。 数えきれないほどの困難、驚き、失敗もありました。客観的なことから主観的なことまで、私たちは今後の人生に必要なスキルを完成させるための貴重な教訓を得ました。  
 日本とベトナム、2つの学校の先生と学生たちの多くのサポートと、両国の伝統と文化にあふれた世界の中で私たちとつながれることに感謝します!