学生による茨城観光・生活紹介

Project

ハイフォン大学の学生が経営するお店
- Chong chóng quán -

取材日:2021/9/8
記録者:塙拓斗・須之内真穂


 

 

住所・電話番号

196 Phan Dang Luu, Kien An, Hai Phong
0961387269

 

営業時間

10:00~13:00, 17:00~21:00
※ランチタイムとディナータイムあたりで開店します。
 定休日は、特に設けていないとのことです。


紹介するポイント

Chong chóng quánという店舗名は、chong chóngが由来になっています。このChong chóngという言葉は、日本語で風車という意味を持っています。 ベトナムでは幼少期、誰もが親しみを持って接していた遊具の1つが風車でした。 そのため、この店舗も多くの人に親しみを持ってもらいたいという思いから、経営者がChong chóng quánと名付けたと言います。店舗名の由来が分かると、 経営者のこだわりや誇りが見えてきますね。ハイフォン大学の学生に話を伺ったところ、ベトナムから見た日本における風車のイメージは“ドラえもん”とのことでした。 確かに、ドラえもんのひみつ道具の中でもでも、黄色が特徴的なタケコプターは有名ですね。ここで、大変驚いたことがあります。 それは、この店舗はハイフォン大学の学生が経営しているということです。大学生にして、経営を行っているという志は大変素晴らしいものですね。 主に学生をターゲットとして経営しているとのことでした。経営者が学生ということから、同年代の人々への配慮が素敵でした。 例えば、価格設定を低くして学生がいつでも気軽に食事をとることが出来るようにするといった取り組みが挙げられます。 また、経営者の学生は、お客様にこのようなサービスを提供できることが幸せで、誇りに思っており、経営者の優しさを垣間見ることが出来ました。 今回は、Chong chóng quánのメニューの中からbún đậu mắm tômという料理に注目し、また学生の店舗経営について主に紹介していきたいと思います。

 

店舗の歴史

経営者はハイフォン大学に通う学生です。店舗経営に興味があったため、自分の店舗を持ち運営を開始したとおっしゃっていました。 現在も、学業と経営を両立させ、双方に熱意を持って取り組んでいます。

 

店舗の特徴

ハイフォン大学のすぐ近くに所在しており、良心的な価格設定で、学生をターゲットとしています。 学生が経営するからこそ、このようなアイデアが生まれるのかもしれませんね。 現在は新型コロナウイルスの影響により、店内の飲食が禁止されているため、デリバリーを中心として経営しているとのことです。

 

メニュー・値段・客層

メニューは主に6種類存在しますが、特にbún đậu mắm tômが人気メニューとなっています。 良心的な価格設定となっており、日本円で約130円から250円でbún đậu mắm tômを購入することが出来ると言います。 外食というと少々値が張ってしまうように感じますが、この価格帯ならば毎日通うことも出来ますね。 ハイフォン大学のすぐ近くに所在しているため、客層は主に学生が中心となっています。

 

料理名の意味・歴史・味・食べ方

bún đậu mắm tômはレモンの酸味、唐辛子の辛味、砂糖の甘味、エビの塩味がするソースで、ベトナム人でも好みが別れるほど、特徴的な匂いと味を有するそうです。 これは、日本の納豆の感覚と近いものがあるように思われました。これはベトナム北部の料理で、米から作った麺やキュウリ、シソ、揚げ豆腐、ソーセージ、薬味と共に食べます。 bún đậu mắm tômは家庭でも作ることが出来ますが、調理時間が比較的長いため店舗で食べることが多い料理となっているそうです。 特徴的な匂いと味を有するため、bún đậu mắm tômの匂いと味を消すために、桃のお茶やガムが提供されていました。 匂いや味を想像することは難しいですが、一度はチャレンジしてみたい料理です。また、購入後はすぐに食べることがおすすめだと教えていただきました。 それは、エビのペーストが入っているため、時間が経過してしまうと腹痛を起こしやすくなってしまうのだとか…現地に足を運んだ際には、注意しておきたいポイントですね。

 

日本人客向けへのおすすめ

bún đậu mắm tômに入っているエビのペーストは、日本の納豆と同じくらい好みが別れるでしょう。 そのため、エビのペーストが食べられない場合は他のソースと一緒に食べるのがおすすめです。

 

ベトナム人客向けへのおすすめ

bún đậu mắm tômと様々な具材を一緒に食べるのがおすすめだと教えていただきました。

日本円で約130円の量
日本円で約250円の量

 

 

~取材を通してのコメント~

今回、ベトナム側の取材を視聴し、Chong chóng quánについての取材記事を作成しました。 配信を視聴したことで、ベトナム料理の特徴をつかめてきたように感じています。 今後も積極的な姿勢を崩さず、ベトナムはもちろんのこと、他国の食文化を理解していきたいと考えました。 それは、食文化には様々な歴史や人々の生活といった背景が存在し、その部分も理解することが出来るためである。 また、店舗を経営している学生は、「経営に興味があったため自分の店舗を持つことを決めた。」とおっしゃっていました。 学生のうちから、物事に熱意をもって取り組み、挑戦するという姿勢は現在のコロナ禍において失ってはならないものだと考えています。 今回の配信は、食文化を学ぶことに加え、自己の興味を保ち、将来の道を考える機会を与えてくれました。