学生による茨城観光・生活紹介

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職員小室さんの経験

小室さんは国際交流課で働いています。2011年の東日本大震災のとき、33歳で一人で水戸市に住んでいました。小室さんと家族は無事でした。

 

小室さんは東日本大震災のとき、どこにいましたか?

その時は私は茨城大学で働いていて、水戸市に一人で住んでいました。その時に私は33歳でした。

 

地震のとき、何をしていましたか。どんな経験でしたか?

地震があったとき、午後2時ごろだったと思います。その時は私は一人でちょっと小さな部屋で仕事をしていました。それで、大きい揺れが来たと思ったんですが、あとになって大きい地震だったっていうほど大きいと思いませんでした。地震が収まった後で、私は仕事に戻ろうと思ったんですけど、そうしたら、部屋の外で、他のスタッフが外に避難していくので、私は「あ、大きかったんだな」とその時思って、皆と一緒に避難しました。

 

皆さんはどうでしたか?

地震が起こった直後だったので、外に避難した皆も少し混乱していて、すぐに「どうしていいかわからない状態」になったんです。そのあと、すぐに大学の地震対策部というものができて、状況を調査したり、学生や教員などに連絡を取ったり、安全確認しました。無事かどうか確認しました。

 

その時に小室さんの気持ちは最初から冷静になっていましたか?

混乱してしまったんですけど、周りにたくさん人がいたので、すぐにみんなと話をして、落ち着くことはできました。

 

防災訓練したことがありますか?

私は大学で毎年一回防災訓練をやっていました。でも、なかなか実際に訓練通りに行動することは難しかったです。

 

防災訓練したことがない皆さんへ、何が必要ですか?

やっぱり、普段から災害に備えて防災訓練しておくことは絶対に必要だなと思いました。その訓練を「本当にこういうことが起こるんだ」と思って、真剣に取り込むことが大事だと思いました。

 

防災訓練をしたことがない皆さんがパニックになるかもしれません。どうすればいいでしょうか?

何が起こっているのか、どういう状況なのかが分からないとパニックになってしまうと思うので、何があったのか正しい情報を集めたり、他の人を探したりするのが必要です。情報がないと、不安になります。

 

今でもまだトラウマがありましたか。

それはもうありません。そんなにすごくショックを受けるような目には会わずに済みました。それほど自分自身が被害を受けずに済んだので、トラウマとショックはありません。

 

震災の時、けががありましたか。

特にしなくて、大丈夫でした。茨城大学にはけがをした人がいなくてよかったと思うんですが、トイレにいた人は転んで泣いていました。家族の家は水戸市から少し離れた町ですが、全員大丈夫でした。

 

状況が安全と感じられるまで、どのくらいかかりましたか。

地震があると、その後にまた同じくらい大きい地震が起こるとよく言われています。その時もまた大きい地震がすぐ起こるかもしれないとは思っていました。ただ、2、3日して、そういう大きい地震がなかったので、落ち着いたかなと思ったのは2、3日かかってからです。

 

茨城大学で震災の影響

震災が起きてからしばらく大学の建物の中に入ることができませんでした。建物が地震の影響で倒れるかもしれないということで、安全を確認する必要がありました。そのため、しばらくの間建物の中に入ることができませんでした。
地震があったのは3月11日でした。3月は日本では卒業式があります。地震の影響で卒業式を行うことができませんでした。
地震の震源は茨城県からちょっと遠かったですが、津波は家財にひどい被害を与えました。茨城でも津波の被害は少し出ていました。茨城大学に立っている建物は海のすぐそばにあったんですが、その建物が津波で流されてしまいました。何日かしてからその話を聞いたので、本当にびっくりしました。また、その時、両親は水戸市から少し離れた町に住んでいたんですが、家の屋根が壊れてしまったり、少し被害がありました。

 

印象・感想


I

私は今まで一回小さい地震の経験があったので、小室さんの大震災経験を聞いた時、怖いと感じました。災害はいつでも起こることを実感しました。地震災害に備えて、防災訓練が必要だと思うんですが、残念ながら、私の国では、学校とかコースで教えられていないのです。地震などの災害が発生した場合はパニックになったり何をすべきかわからなくなったりする人がまだたくさんいます。だから、小室さんの経験から学んで、自分が住んでいる所が安全だと感じていても注意を怠らないようにします。

 


H

小室さんの話を聞いて、とても感動しました。茨城でひどい影響がなかったと思いますが、東日本大震災を思い返し、恐ろしかったと思います。小室さん、小室さんの家族、茨城大学の皆さんがその時に無事でよかったです。私にとって、今回のインタビューのポイントは避難訓練は必要で、混乱したときにどうすればいいのかの状況をすぐ知っていたら、それ以上混乱しないということです。実際にできるかできないかの状況は後で考えたほうがいいと思います。小さいころから避難訓練を教えるのは必要です。私はそんな大きい地震を体験したことがないので、知ることができてよかったです。未来は誰もわかりませんから、避難訓練をすれば、もっと準備できると思います。