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留学体験・協定校情報

国際関係学院に留学して

教育学部

留学期間2012年9月~2013年6月

 みなさんは中国に対してどんなイメージを持っていますか?天安門広場、故宮、万里の長城などの歴史的文化財がたくさんあることでしょうか?大気汚染が深刻であることでしょうか?おいしい食べ物がたくさんあることでしょうか?北京で生活していた私の意見では(もちろん例外はありますが)どれも正解です。この留学体験レポートでは中国へ行って私が持っていたイメージが変わったことをご紹介したいと思います。

 まず、最初から本当に失礼なのですが、実は私が中国へ行く前、私は中国は怖いところだと思っていました。日中関係がよくない時に中国へ行ったので、無事に日本に帰ってこれるのかなと不安もありました。しかし、私が出会った中国人は情が深くて、やさしい、本当にいい人たちばかりでした。友達はもちろんですが、八百屋のおばさんやタクシーの運転手、ネイルのお姉さんなど、本当にいい人たちばかりでした。反日感情を持っている中国人がいるかもしれないと心配している方もいらっしゃるかもしれませんが、私には「まあ、いるでしょうね。」としか言えません。なぜなら、私の周りでは特に何も起こらず、「尖閣諸島は中国のものだ」と書かれている看板を見ることしかありませんでした。友達に聞いてみても、追いかけられたり、殴られたりというのはありませんでしたし、そのような危険を感じたこともありませんでした。逆に日本のアニメやドラマが好きなんだと話かけてくれる人がたくさんいました。洋服を買いに行った時にも会話がはずんでいつのまにか友達になっているということもあります。タクシーの運転手さんもやさしかったです。報道されているように「日本人だから乗るな」なんて言われたことはありませんでした。バスや電車などの公共の乗り物の中でも中国人の優しさに触れるチャンスがあります。彼らはお年寄りや、小さな子供、妊婦さんに積極的に座席を譲ります。私も思い荷物を持っている時に席を譲ってもらったことがあります。日本では自分が疲れているから見て見ぬふりをしてしまうことや、恥ずかしがって声をかけられないことはありませんか?それか、相手に声をかけないでさりげなく席を譲ることもあると思います。しかし、中国では「ここすわってください!どうぞー!!」と声高らかに譲っていたので、この点は日本とは違うなと感じました。もちろん譲られた方も「謝謝」と何回も言っていたので、なんだか幸せになる光景でした。

 次に中国料理についてです。脂っこくて、味が濃いかものすごく辛いものが全ての中国料理ではありません。もちろん淡泊なものや、野菜を多く使った料理もあります。お肉メインの料理でもたくさんの野菜と一緒にでてくることが多いです。また、地域によって食べ物がだいぶ異なるので中国国内旅行をすると面白いです。そして!中国では「打包」という習慣があります。それはたくさん頼みすぎてしまってもお持ち帰りして、次の食事のときに食べるというエコで経済的な習慣なのです!私は中国に行くまでこの習慣をしりませんでした。私たち日本人は食べきれる量を頼み、食べきるというのが普通なので、最初は不思議な習慣だなと思っていました。しかし、慣れてみるととても便利で、今では日本でも一般的になったらいいのにと思うくらいです。
  
 最後に中国語だけでなく英語も勉強できたということです。授業はすべて中国語で行われていましたが、友達との日常会話はすべて英語でした。国際関係学院にいる日本人は私ともう1人だけだったので、日本語を話す機会はほとんどありませんでした。最初はどちらも上手く話せず、友達とも先生とも町の人ともコミュニケーションが上手く取れなくて申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。最初は早く日本に帰りたいと毎日思っていました。しかし、2,3か月するとどちらの言葉もほとんど問題なく話せるようになっていました。私が中国で出会った全ての人が中国語か英語は話せたのでどんどん友達の輪も広がりました。まさか英語の勉強もできるとは思っていなかったので本当にラッキーでした。
  
 私の留学生活は本当に毎日が刺激的でした。毎日楽しいというわけにはいかなかったけれど、それを乗り越えられたからこそ自分に自信が持てるようになりました。今留学を考えている方は、ぜひぜひ留学してみてください。その地域へ行かないとわからないこともたくさんあります。留学は語学だけでなく、自分の世界を広げるとともに自分を顧みる本当にいい機会になります。最高に刺激的な世界に飛び込んでみませんか?