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Introduction of Global Education Center

留学体験・協定校情報

自分に足りないものがはっきり見えてきた

農学部

留学期間2022年度研修 AIMS派遣プログラム

授業で学んだ専門的な内容について

 Introduction to Livestock Production Scienceでは主に多胃動物・単胃動物の消化システムについて勉強した。ほぼ知識がない状態で受けたので最初は勉強が大変だったが、何度も授業にでてくる内容なので理解しやすかった。Animal nutritionでは家畜の飼料・消化について勉強した。日本で少し勉強した内容もあったのでところどころ聞いたとある内容だった。Microbialは、私自身が微生物学苦手だったので構えていたが、内容はわかりやすかった。Compostingの仕組みについて勉強したので土壌学に近かった。テストでは自分の意見を書く問題もあったので少し難しいと感じた。Fish Technologyでは魚の栄養価・水産物加工などについて学んだ。知識がない状態だったが日本の‘surimi’なども出てきて内容は面白かった。Fermented foodではインドネシアの発酵食品について勉強し、先生がもってきてくれて実際に食べてみた。何度かのプレゼンテーションで発酵食品について調べるので理解もしやすく、中間テストは持ち込み選択問題だったので、気持ちが軽く、とても興味深い内容だった。期末は記述。

海外の大学で授業を履修するにあたって工夫した点および反省点

 授業はPower point を用いた授業で、事前にスライドをもらえるわけではないので、最初は全て聞きとるのが大変だった。テスト勉強にレジュメは必須。どんな問題が出るか全く分からなかったが、記述テストに関しては持ち込みなしだが、全体の内容を把握していれば解ける問題も多かった。日本語でも聞いたことない単語に関しては英語で覚えてしまったほうが良いと感じた。グループプレゼンテーションは、動き始めがはやくて2日前、基本的には前日なので最初は驚いたが慣れれば大丈夫なので焦る必要もない。プレゼンに対する質問は現地の学生が答えてくれるので有り難かった。勉強はひとりでしていたが、現地の学生と一緒にすれば、大事なところや傾向を教えてもらえたのかもしれない。

多様な文化・価値観に触れることで得られたこと

 宗教と生活が結びついている国に行くのは初めてだったので、生活していて新しい発見も多く楽しかった。やはりインドネシア人は時間にルーズであったが、私自身もともとルーズな人間だったのでなじむのは容易だった。しかし、日本で身についた固定概念というものは根深く、日本での当たり前をインドネシアでも当たり前だと思い込み、甘いお茶や学校主催の研修などで困ることも多かった。また、イスラム教の影響で金曜のお昼は営業を中断しているお店が多かったのだが、無知識で行って失敗することもあった。日本と他の国は別の物だとしっかり頭に入れた上で、その国の文化を学ぶことが本当の異文化理解につながると感じた。

留学で得た知識・経験を,自身の将来にどのように活かしていくか

 上記でも記載した通り、自分の中の固定概念は壊されたので、社会に出たときやこれから出会う様々な人間に偏見なく、柔軟に対応できるようになると感じた。留学で得たことを全て言葉にしろと言われたら難しいが、自分の世界観はかなり広がった。就職してグローバルな人間になることについて軽く考えていたが、留学をして今の自分に足りないものがはっきり見えてきた。また、自分の意見をはっきり言わなくてはいけないことを、友人や教授、現地の人々と接していく上で身にしみて学んだので、日本人特有の「大丈夫です」ではなく、YesかNoでしっかり答えるようになった。そのおかげで、常に自分の意見を強く持つ人間に一歩成長したことは社会でかなり役立つと思う。

派遣先大学で特に良かった点

 現地の学生・教綬はとても優しいです。動物学部には日本語を話せる先生がいるのでおそらく交流があると思います。私たちはたまたま同じプログラムに参加する韓国girlと会う機会が多かったので、彼女たちのbuddyも様々な場面で助けてくれました。また、学生buddyは友達をつくる手助けもしてくれました。ガジャマダ大学はインドネシアトップの大学ということもあり、学生は英語を話せるので、見ず知らずの子でも日本人を気にかけてくれてとても優しいです。学生は忙しそうですが、勉強一筋というわけでもなく、何かしら活動をしていたのでとてもいきいきして見えました。積極的にご飯に誘っても喜んでOKしてくれるので、日本では消極的な子でも恐れることはないです!!

同じ大学へ行く後輩へのアドバイス

 ガジャマダ大学があるジョグジャカルタはとてもいいところです。たまたま学生寮が空いていなかったために最初からcosに住んだのですが、自由で快適に過ごせました。私は少し潔癖症が入っていて、最初はご飯屋さんに入るのに抵抗がありましたが、除菌ウェットティッシュを常に持ち歩き、気にすることはなりました。インフラ整備は不完全でありますが、基本的になれます。「郷に入っては郷に従え」精神です。また、授業が3日だけであったため4日間の休みは他の都市にも観光に行きました。実験もなかったので時間は有り余っています。留学前、ガジャマダ大学は一限の開始が早いことがネックだと考えていましたが、午前中で終わるので午後少し仮眠をとってから遊びに行くこともできました。各授業で日本人に興味を持って積極的に話しかけてくれる子が多かったので、たくさん遊んで自分の経験をつくる機会はたくさんあります!!