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留学体験・協定校情報

留学体験談 (韓国・仁濟大学)

人文学部 4年

留学期間2018年2月~2018年12月

 韓国で生活したこの1年は私の人生で本当に意味深い1年だった。 楽しくなかったのではないのだが、ただ単に楽しかったという一言では表すことができない。 高校3年生の時に韓国の歌手を好きになって関心を持つようになった韓国。大学に入学して仁済大学から来ていた韓国人学生たちと親しくなっていくうちに、何故だか分からないが、韓国語を理解したいというよりは理解しなければならないと感じていた。 そのようにして自然に仁済大学に留学を決めた。

 留学前、大学2年生の夏に短期研修で2週間仁済大学で過ごしたことがあったが、その時は楽しかったという感想だけで十分だった。 しかし、今回は1年の長期留学だったので当然つらい事もあったが、それらは私を成長させてくれたと思う。
 まず、当然なことだが母国語が通じないのはとてもよい訓練環境だった。 日本語話者がほとんど日本人しかいない(日本語学科に日本語を話せる学生がいるので)おかげで韓国人の友達はもちろん、同じクラスの外国の友達とも韓国語で話すので話す練習をたくさんできた。 最初に韓国に来たときは、リスニングとスピーキングはほとんど出来なくて、今韓国語でほとんど自由に話せているのが不思議でもあり、留学した1年での最も大きな成果だ。

 もう一つ私の考えで変わったことが、常識や文化の多様性に対する考えだ。 韓国留学だが、寮では様々な国の学生と生活をし、韓国人学生と一緒に受講する授業はなかったため、韓国以外の多くの外国人とも関わった。 その中で、日本人は誠実で他人に対して配慮することができ、街中や身の周りはきれいであることが当たり前の世界で生きていて、人柄は親切だがそれがむしろ余所余所しい感じもある、そんな国民性があると感じた。自分自身もそれが定着しているので、外国人と共に生活する中で日本では想像もできないようなことについて腹が立ったり、大きなストレスを受けたりもした。 しかし反対に、外国人が見た日本人は変なのかもしれないということも考えた。 世界に出たら自分の国の常識は常識ではなく、仕方がないのだということを受け入れないのは、現代を生きる人として人間性が乏しいと思った。 それで、私は多様な常識や文化を理解はできなくても受け入れようと考えるようになった。 そのように考えれば、外国人と親しくなることも簡単になり、話をしてみたら新たな発見があったりもして、視野を広められると思う。 これに気づけたことは、きっと今後私の人生を豊かにしてくれると思う。

  これらのことは全て、ずっと日本にいたら知ることができなかったことであり、嬉しかったこと、大変だったこと、すべて含めて私を成長させてくれたので私は留学をしてよかったと思う。 そして憧れであり期待を持って留学してきた韓国でどんなに辛いことや大変なことがあっても、そういう時自分を慰めてくれる音楽も韓国の音楽だった。 それほど私は韓国という国を好きなようで、きっと一生愛着を持つのだと思う。 私が留学をできるようにお力添えしてくださった全ての方に感謝したい。